労働者健康安全機構 熊本産業保健総合支援センター
 

H30年 「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」の実施

 

 厚生労働省では、関係団体などと連携した職場における熱中症予防対策を5月から実施し、「平成29年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況(速報値)」を併せて公表しました。

 

 平成29年の職場における熱中症の発生状況(速報値)を見ると、死亡者数は7月に10人、8月に6人で、平成28年の発生状況(確定値)と比較して計4人増加する結果となっております。

死亡災害の発生状況を見ると、WBGT値(暑さ指数)計を事業場で準備していないために作業環境の把握や作業計画の変更ができていない例や、熱中症になった労働者の発見や救急搬送が遅れた例、事業場における健康管理を適切に実施していない例などが見られます。このようなことから、職場における熱中症対策がまだ十分に浸透していなかったと考えられ、熱中症予防対策の徹底を図る必要があります。

 

 昨年、熊本県内の職場において、熱中症による休業4日以上の被災者は18 人でした。
平成28 年は21 人でしたので3 人減っており、また、熱中症として労災保険の療養補償給付を認定した労働者の数(治療を受けた労働者の数)は93 人で、平成28 年の111 人 から18人減りましたが、いずれにおいても高止まりの状況に変わりはありません。
熊本地震の公費解体後の災害復旧工事が本格化しており、建設業及びこれに付随して行われる警備業等において熱中症の発生が懸念されます。また、気象庁の暖候期予報では、西日本の気温は平年より高い見込みとされており、熱中症の発症リスクが高まることが想定されます。

 

熊本労働局 プレスリリース 熊本労働局管内の状況推移等【熊本労働局】

 

厚生労働省「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」

 

別添資料1「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン概要及び実施要綱」

 

別添資料2「職場における熱中症による死傷災害の発生状況(平成30年1月末現在速報値)」

 

熱中症予防のために