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                2009 / 8 / 3

       ≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫

 
                 第23号

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 トピックス
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1 「産業医共同選任事業」申請期限延長のお知らせ
当事業は、労働者50人未満の小規模事業場の事業者が、他の事業者と共同
して産業医を選任・契約し、職場巡視、健康診断の結果に基づく保健指導、
長時間労働者への面接指導等の産業保健活動を実施した場合、その費用の一
部を助成する制度です。
今年度は、7月末までの申請期限を2ヶ月延長し、9月末までとしました。
当助成金の概要は、以下のとおりです。
@産業医と委託契約を締結後、産業保健活動を実施していただき、活動実績
に応じ助成金をお支払いします。
A支給額は、産業医活動1回あたり21,500円で、 1年度あたり4回が
上限(年間上限 86,000円)です。
B産業医については、当センターよりご紹介します。
C助成期間は3年間です。
詳細については、以下をご覧ください。
http://www.rofuku.go.jp/sanpo/jyoseikin/sinjoseikin-1.pdf
また、当助成金について詳しくお知りになりたい方は、当センターまでお問
い合わせください。
ご要望があれば、事業場までお伺いしてご説明させていただきます。

2 熊本県における平成21年上半期(1月〜6月)の労働災害発生状況
 県内の労働災害による死亡者は、昨年は27人と前年に比べ9人増加し、
過去5年間で最多となりました。
 今年は、6月までの半年で9名の方が亡くなっており、昨年同期と比べ
5名少なくはなっていますが、労働災害は本来あってはならないものであ
ることを再度労使で確認し合い、安全管理の一層の徹底をお願いします。
また、過重労働による健康障害防止についてもご配慮をお願いします。

3 平成20年業務上疾病発生状況等調査結果が発表されました。
 定期健康診断における有所見率は全国で51.3%(19年:49.9%)
となり、毎年増加してきた有所見率がついに50%を超えました。特に、
血中脂質、肝機能検査、血圧で増加が著しく、高い有所見率を示していま
す。一方、県内の有所見率は53.6%(19年:53.0%)で、
平成11年以降10年連続で全国平均を上回る結果となりました。
 また、業務上疾病発生状況を見ると、負傷に起因する疾病の8割以上が
「腰痛」で、病院や福祉施設等で働く看護職と介護職に最も多く発生して
います。
 以下に『介護作業者の腰痛防止対策チェックリスト』を紹介しますので、
一度チェックされてはいかがでしょうか。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/dl/checklist_a.pdf
全国の「業務上疾病発生状況等調査結果」は、以下のとおりです。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/h20.html
県内の結果については、発表され次第お知らせします。

4 派遣労働者にかかる労働条件及び安全衛生の確保について
 上記については5月号においてもお知らせしたところですが、派遣労働者
については、適正な割増賃金が支払われない、不慣れなまま危険・有害業務
に従事させられたなど、法定労働条件に関するいろいろな問題が見られるこ
とから、今般、厚生労働省においてパンフレットが作成されました。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/0906-1.pdf

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 ★☆★平成21年度産業医特定科目専門研修会開催のご案内★☆★
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産業医研修の実施
平成21年度産業医特定科目専門研修会が、くまもと県民交流館パレア
「パレアホール」で8月25日(火)に開催されます。

研修及び講師
「職場におけるハンズオンリーCPRとAEDの活用」
講師
医法)悠愛会 悠愛病院副院長
田 代 尊 久 先生
NPO法人熊本ACLS協会理事長
実技指導
NPO法人熊本ACLS協会ほか

詳細については、熊本県医師会(http://www.kumamoto.med.or.jp/)又は
当センターホームページをご覧ください。
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 ビデオ貸出BEST5(H21.4.1〜H21.7.31)
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4月から7月までのビデオ貸出ベスト5をご紹介します。

1位 ○災害事例から学ぶ玉掛け作業の基本ルール
    (6−146)【DVD 14分】
2位 ○どうはじめる?リスクアセスメント 〜再発防止から予防安全へ〜
  (6−153)【DVD 26分】
3位 ○作業員さんそれは法律違反ですよ  作業員の自己安全義務8か条
    (6−154)【DVD 15分】
   ○実践 一人KY
    (6−160)【DVD 18分】
   ○ヘルメット・安全帯の底力
    (6−161)【DVD 23分】
   ○正しい床上操作式クレーンの取り扱い 
       安全運転の基本手順を復習しよう
    (6−162)【DVD 20分】
  ○あなたのヒヤリはみんなのヒヤリ  ヒヤリ情報で安全先取り
    (6−138)【DVD 18分】
4位 ○しっかり実践!事例で学ぶ安全活動
    (6−149)【DVD 51分】
   ○ハガにゃん教授の自分で出来るヒューマンエラー対策
       第2巻安全対策の基本編
    (6−151)【DVD 22分】
   ○墜落災害を防ぐリスクアセスメント
    (6−167)【DVD 20分】
5位 ○ストレス時代を生き抜くために働く人のメンタルヘルス1
       ストレスを正しく理解しよう
    (2−112)【DVD 20分】
   ○これぞ究極の安全パトロール  −危険有害要因を活かして−
    (6−147)【DVD 16分】
   ○リフレッシュ 安全衛生委員会  機能する安全衛生委員会をめざして
    (6−157)【DVD 22分】
   ○こうして防げ!重機災害  〜災害事例とリスクアセスメント〜
    (6−144)【DVD 16分】
   ○誰も教えてくれなかった脚立作業の落とし穴
       第1巻《本編》第2巻《作業別詳細編》
    (6−148)【DVD 40分】
                              ※ ( )内は、整理番号です。
☆6月、7月が全国安全週間やその準備期間などのため、やはり安全関係の
ビデオ(DVD)のご利用が多かったようです。参考になさって下さい。
 当センターでは、無料にて各種ビデオ(DVD)の貸出しを行っていますので、
皆様のご利用をお待ちしております。なお、詳細については、当センターホー
ムページをご覧下さい。

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 研修・セミナー案内
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○熊本産業保健推進センターの研修会○
場 所:熊本産業保健推進センター会議室(熊本市花畑町1-7MY熊本ビル8階)
時 間:14:00〜16:00(異なる場合は、「※注」を記載)
参加費:無料
※契約駐車場の無料券の配布は3月で廃止いたしましたので、来所の際は、公共
交通機関をご利用下さい。

【今月】
☆8月 4 日(火) 『セクシュアルハラスメント 相談の方法と留意点』
                         松下 弘子 先生
       (熊本労働局雇用均等室セクシュアルハラスメント相談員・臨床心理士)
“被害を受けたという人のヒアリング、加害者と思われる人のヒアリング”
についての研修会です。

☆8月 6 日(木) 『産業保健に必要な疫学(U)』
                         加藤 貴彦 相談員
疫学基礎(「疫学の入門編」を踏まえて)の研修です。

☆8月17日(月) 『メタボリックシンドロームの予防と対策』
                        稲田 美和子 相談員
@肥満解消の食事A減塩食の実際B食事バランスガイド活用法C生活習慣の
改善(喫煙・飲食・運動)などについての研修会です。

☆8月19日(水) 『職場のメンタルヘルスケア概論(U)』
                         岡田 修治 相談員
産業医大 永田頌史先生「認定産業医研修スライド」より研修を行います。

☆8月26日(水) 『パワハラが起きるとき』
                      熊本労働局企画室 担当者
パワーハラスメントの事例と判例についての研修を行います。

☆8月31日(月) 『衛生管理に必要な労働衛生関係法令(T)』
                         藤田 泰生 相談員
衛生管理担当者として知っておくべき関係法令について、クイズ形式で勉強
していく研修会です。

【来月】
☆9月 9 日(水) 『積極的傾聴法(1)』
                         廣P 靖子 相談員
“人の話を聴くとはどういうことでしょう”積極的な聴き方を身につける
研修会です。

☆9月11日(金) 『職場のメンタルヘルス』
                         橋村 明枝 相談員
メンタルヘルスの基礎知識、主にうつ病について学びます。

☆9月15日(火) 『ストレスに強くなるために 〜ピンチをチャンスに
変えて自分を変えよう!〜                                                                                   
                         島村 佳子 相談員
・アサーションの紹介と実習・ストレス対処法(自己表現の仕方)・自律訓練
法の実習などについての研修を行います。

☆9月 24日(木) 『保護具について考える』
                         石原 徳一 相談員
作業員の身体を守る保護具について再考してみましょう。

☆9月28日(月) 『有機溶剤に関する作業環境管理』
                         山口 浩一 相談員
有機溶剤の物性、有害性、測定等について(実際に測定を行います。)研修を行
います。

▲研修会の定員は各18名です。お申し込みはお早めに。

研修会の詳細・お申込は
http://www.kumamoto-sanpo.jp/session/index.html

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 相談員のひとりごと  基幹相談員 岡田 修治(メンタルヘルス担当)
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警察庁は27日、今年1〜6月に全国で自殺した人は1万7076人(暫定
値)に上り、昨年同期より768人増えたと発表した。 (Yomiuri Online
より)。過去最高に迫る勢いで、今年は増えるだろうと予想はされていたもの
の、ため息が思わず出てしまいそうな数字です。景気の動向が影響した数字
であり、特に20代〜30代の若年層の増加が今年の目だった傾向とのこと
でした。40代の私は「おじさんは疲れてるんだぞ」と思ってましたが、派
遣切りなどの話題もあったように若い人までも疲れてしまっている様子です。
最近は若干ではありますが景気の回復傾向も見えてきたようで、何とか下半
期は自殺者が減ることを願っておりますが、いち精神科医がちまちまがんば
って仕事をしても大勢には変化は望めません。前回のこの駄文は総裁選の前
だったかで麻生さん有力と聞いていて麻生さんお願いしますよと書いたので
すが、今回は総選挙の前ですので鳩山さんお願いしますよと書いたほうがい
いんでしょうか。誰が総理になるにせよ1日景気対策が遅れている間に日本
では100名近くの方が自殺されているわけですから、、10日遅れると
1000人、総裁選まで後一ヶ月程度ありますのでそれまでには3000人
ですよ、、選挙なんかやってる場合じゃないというと怒られるのでしょうが、、、
神様仏様鳩山様、なんとかほんとよろしくお願いします。。。とあまりに他力
本願なので書いていて我ながら情けなくなってきたので、もちょっと書き加
えますと、「日本もそろそろもういいんじゃないかな〜」と個人的には思いま
す。戦後の高度成長期を経て右肩上がりにぐんぐん赤丸急上昇中だった我が
日本も、今や韓国中国に追いつき追い越されて、どうもこのまま右肩上がり
は無理そうな気配です(諸関係機関への配慮によりだいぶやわらかい表現に
なっております)。物事に悲観的になる・うつ病になる・自殺をするというと
きに喪失体験といって、大事なものを失ったことがきっかけになる場合があ
ります。日本全体がバブル崩壊以降、”赤丸急上昇”を失ったと考えると、日
本全体総うつ病予備軍になってしまいます。まぁバブル崩壊直後はショック
も大きかったですが、そろそろ慣れて考え方を変えてみてはどうでしょう?。
「まぁ最近は景気のいい話もあんまりないけど、まぁなんとか生きていけてる
し、ぼちぼちでまぁよかろう。こんなもんだろ」と考えると喪失体験でなく
なってうつ病でもなくなる、、かもしれません。がんばらないと成長しないか
もしれませんが、成長の目標を高く持ちすぎると成長する前に折れてしまい
ます。以前よりも成長の見込みを下方修正しないと厳しそうな情勢ですので
ちょっと個人のレベルでも意識を変えて「晩酌のビールが発泡酒(発泡酒
作ってる方がいたらすいません)になったけど、まぁだいたいそんなもん
だろ」ですませて、そこで落ち込まないようにしませんか?。私の文章も
相変わらずまとまりませんが、まぁこんなもんです。ご容赦ください。

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 編集後記
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暑中お見舞い申し上げます。
と、いうものの未だに梅雨があけていない九州北部です。平年だと梅雨は7月
18日ごろ明けてるようですが、今年の梅雨は随分ながく続いていますね。
曇っていると蝉の声も元気がないように感じます。8月になったことですし
そろそろ夏らしい晴れ渡った天気になって欲しいものです。(第1週の天気は
曇りが多いみたいですが・・・・)
月間の天気予報をみても平年より日照時間が少なく、気温も低いようですが
レジャー等で外に出ることも多いと思いますので熱中症などの予防を心がけ
たいです。(熱中症については先月のメールマガジンで取り上げていますので
参考にしてください)
http://www.kumamoto-sanpo.jp/merumaga22.htm

それではこの蒸し暑い夏にですがきちんと食事をとって、睡眠・休養をしっ
かりとることで夏バテしないようにしていきましょう

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 次回の第24号は9月1日(火)配信予定です。
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編集内容等に関するご意見・お問合せなどをお寄せください。
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