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                2007/10/01

       ≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫

 
                 第1号

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【所長挨拶】

熊本産業保健推進センターメールマガジン配信に当って

              熊本産業保健推進センター所長 北野 邦俊

 本年10月より、皆さん方とのコミュニケーションをより密度の濃いものに
しようという発想からメールマガジンを配信することに致しました。
 少子・高齢社会の進むなか、働く人々の健康は企業の宝であり健康管理、健
康増進は国の伸展の基盤であります。
 熊本産業保健推進センターの業務内容はもとより、活動内容をより知ってい
ただき皆さん方の産業保健活動の一助になればと願っております。
 メールマガジン配信開始にあたってのご挨拶といたします。

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 トピックス
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@今年も全国労働衛生週間が始まりました。今年のスローガンは「こころに
ゆとり からだに余裕 みんなでつくる 健康職場」となっております。一昔
前までは労働衛生対策といえば有機溶剤や粉じん作業などの有害業務に対する
ものがメインでしたが、最近ではメンタルヘルスや過重労働などの産業保健分
野に比重が移ってきているようです。熊本労働局もここ数年メンタルヘルスや
過重労働対策、それにサービス残業対策などに重点を置いております。
 当センターへの個別相談や講師派遣依頼でもメンタルヘルスに関するものが
増加しておりまして、この傾向は今後も続きそうです。また、当センターの研
修会では特に「うつ病」をテーマとしたものに対する参加者が大幅に増加して
おります。
 うつ病は早めの対応(休息と投薬等が中心)が大事であると言われておりま
す。この労働衛生週間中に各種の催しが行われると思いますが、うつ状態が二
週間以上続いた場合は我慢せずに早めに専門医へ受診できるような制度を、事
業場として作る必要があると思われます。
 また、うつ病は生真面目で気配りがあり潔癖症の人などがなりやすいと言わ
れておりますが、最近ではもともとうつ病になりにくい性質の人でも、過重労
働によりうつ病になっている人が増えているそうです。そういった意味では、
過重労働の防止対策も事業場の責務と言えるのではないでしょうか。 

Aいよいよ来年4月1日から新しい健康診断がスタートします。それに伴い、
今年7月6日に「労働安全衛生規則の一部を改正する省令」と「労働安全衛生
規則第44条第3項の規定に基づく厚生労働大臣が定める基準を定める告示」
の一部改正が公布されております。その内容は、生活習慣病の危険性が高まる
メタボリックシンドロームの検査等のため、以下の3項目が修正追加されたも
のです。
●「腹囲の検査」を検診項目に追加。測定方法は後日示されます。
 医師の判断により腹囲の検査を省略してよい者(但し、雇入時健診は省略で
 きない。)は次のとおりです。
    イ 40歳未満の者(35歳の者を除く)
    ロ 妊娠中の女性その他の者であって、その腹部が内臓脂肪の蓄積を
      反映していないと診断された者
    ハ BMI(次の算式により算出した値をいう。以下同じ。)が20
      未満である者
        BMI=体重(s)/ 身長(m)2  
    ニ 自ら腹囲を測定し、その値を申告した者(BMIが22未満の者
      に限る。)
●「血清総コレステロールの検査」を検診項目から削除し、「低比重リポ蛋白
 コレステロール(LDLコレステロール)の検査」が追加(定期健診では4
 0歳未満は医師の判断により省略可。但し、35歳の者は省略できない)さ
 れます。
●「尿中の糖の有無の検査」は省略できず必須項目となります。

B「熊本県産業安全衛生大会」が開催されます。
 毎年、全国労働衛生週間中に開催されておりますが、今年は昨年同様ホテル
キャッスルで開催されます。日時は10月3日(水)13:00〜。特別講演
は熊本大学教授で(財)集団力学研究所所長の吉田道雄氏によります「人間理
解と組織の安全風土づくり」−知識から意識へ、そして行動へ−となっており
ます。

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 新着情報
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【ビデオ】

○蜂に注意!蜂刺されに対する対策
 蜂刺されによる被害者が毎年多く発生しており、そのうち40名前後の人が
命を落としています。このビデオは、蜂と接触する機会が多い林業の作業者な
どに、蜂刺されの予防対策、刺されたときの応急処置等をわかりやすく解説し
ています。(22分 VHS・DVD 両方あります)

○建設現場における感電事故の防止
 建設現場では、多くの人々が、資材の運搬やさまざまな機材を使って作業を
おこなっています。電動工具・アーク溶接機を使った作業では、感電などの生
命にかかわる重大な事故が起こる危険がひそんでいるため、注意が必要です。
本ビデオでは、主に『感電事故』について取り上げ、建設現場の作業者や従業
員の方を対象に、事故事例をひとつずつ検証しながら、わかりやすく解説して
います。(22分 VHS・DVD 両方あります)

*ビデオ・図書等のお申込みはこちらから↓
http://www.kumamoto-sanpo.jp/lending/index.php

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 研修・セミナー案内
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〜厚生労働省委託事業〜
産業医等産業保健スタッフのための『母性健康管理研修会のご案内』

10月18日(木)13:00〜17:00
メルパルク熊本(2階 立田の間)
〒860-8517 熊本市水道町14-1 TEL 096-355-6311(代)

@管内の働く女性の現状
 男女雇用機会均等法における母性健康管理の措置
 労働基準法における母性保護規定
                熊本労働局雇用均等室長 齊田 三枝子
A母子保健の理念
 妊娠中の症状等に対応する措置
                母性健康管理指導医(熊本労働局)
                清水町産科/婦人科 院長 竹本 純一

B職場における妊産婦の健康管理と産業医等産業保健スタッフ等の役割
     おばたやすこ労働衛生コンサルタント事務所 所長 小畑 泰子

参加費 無料

募集人数 50名(先着順にて、定員に達し次第締切とさせていただきます)

会場のご案内(メルパルク熊本HP)↓
http://www.mielparque.jp/kmm/kmm01.html

母性健康管理研修会へのお申込はこちらをプリントアウトして
FAXして下さい。↓
http://www.kumamoto-sanpo.jp/documents/H19bosei.pdf

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○熊本産業保健推進センターの研修会○
於:熊本産業保健推進センター会議室
14:00〜16:00(11月8日を除く)

▼10月15日(月)の研修会は定員に達しました《受付終了》
▼11月02日(金)の研修会は定員に達しました《受付終了》
▼11月19日(月)の研修会は定員に達しました《受付終了》

【今月】
☆10月19日(金) 『粉じん作業と労働安全衛生』  山口 浩一 相談員
          鉱物・金属等の粉じんの有害性について、そしてその
          粉じんばく露をできるだけ少なくするための作業管理
          の方法についての基礎知識や対策についての講義形式
          の研修です。
【来月】
☆11月08日(木) 『主に衛生管理のための職場巡視の進め方』
 (定員25名) 《於:日本製紙(株)八代工場》
             13:30〜16:30 石原 徳一 相談員
          今回は八代市にある日本製紙(株)八代工場にて、工
          場内を見学した後、安全面や衛生面における良かった
          点や気になった点を複数グループに分かれて討議する
          ディスカッション形式の研修です。

※11月08日(木)「主に衛生管理のための職場巡視の進め方」は【実地研修】
です。当日は13時15分までに日本製紙(株)八代工場に各自集合して下さい。
日本製紙(株)のHP(地図あり)↓
http://www.np-g.com/about/factory/yatsushiro.html

 ☆11月13日(火) 『快適職場ビフォーVSアフター』
                         島村 佳子 相談員
          様々な作業において、その作業姿勢を見直せば、より
          快適に作業をすることができ、作業効率も上がります。
          重い荷物を運ぶ運送業などの作業姿勢等について考え、
          作業管理のあり方を見直す講義形式の研修です。
        
☆11月20日(火) 『心をつかむ話の「聴き方」』  瀬戸  昌 相談員
          聴き方の三要素である「傾聴・受容・共感」について
          理解し、職場の労務担当者等に必要な心を通わせる会
          話の技術を身に付ける研修です。

☆11月26日(月) 『衛生委員会と衛生管理者の活動』
                         藤田 泰生 相談員
          平成18年4月1日施行の改正労働安全衛生法の概要
          や衛生管理者の職務内容についての講義を行った後、
          他社の衛生管理者はどんな活動を行っているのか等の
          情報交換をする時間を設けます。

▲研修会の定員は各18名(11月8日を除く)です。お申し込みはお早めに。

研修会の詳細・お申込はhttp://www.kumamoto-sanpo.jp/session/index.html
    
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 相談員のひとりごと           基幹相談員 藤田 泰生
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6月から7月にかけて、中国産の輸入品の安全性について大きく報道されてい
た。野菜の残留農薬は以前から問題になっていたが、観賞魚の抗菌剤(マラ
カイトグリーン)がうなぎから検出され、アメリカが輸入禁止措置を取った
そうだ。食の安全は非常に大切だが、生産地を確かめながら毎日の食材をそ
ろえる主婦は大変だと思う。
我が家の朝食の味噌汁は、牛深産のいりこを使ってだしをとっている。前日
のポットの残り湯を鍋に入れ、それに一人当り2尾のいりこを入れ(料理家
の江上トミさんの教えによると前夜に水にいりこを入れておくと良いそうで
す)30分ほど置いて野菜を色々入れて炊く。味噌は麦を主体としたあわせ味
噌、味噌を入れたら直ぐ火を止める。具沢山の味噌汁だ。当然、いりこも食
べてしまいます。

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 編集後記
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 今月からやっと当センターもメールマガジンの発信を始めました。随分前
にアドレスの登録を頂いていた方にはお待たせしまして申し訳ありません。
言い訳になりますが、思うようにアドレスの登録数が増えませんでしたので
なかなかスタートを切れませんでした。
今後は毎月初日に発信しますが、あれもこれもと手を広げることなく、皆様
方が関心を寄せていただくような新鮮な情報などをより早く、よりコンパク
トにお届けするつもりですので末永くご利用いただきますようお願いします。
 なお、より充実したメールマガジンにするよう考えておりますので、編集
内容等につきまして皆様方のご意見・ご要望などをいただければ幸いです。

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 次回の第2号は11月1日(木)配信予定です。
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編集内容等に関するご意見・お問合せなどをお寄せください。
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配信停止希望の場合は、「メルマガ配信停止希望」等ご記入の上、
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