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2008 / 9 / 1
≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫
第12号
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トピックス
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1「働く人の電話相談室」の開設について
9月10日は、WHO(世界保健機構)が設定した「世界自殺予防デー」で、9月
10日から16日までは「自殺予防週間」です。
日本では1997年以来、10年連続で自殺者が3万人という状況が続いてい
ます。
「自殺」のダメージは本人だけにとどまらず、家族や友人、同僚にとっても
「大切な人の死を止められなかった」という自責の念に苦しむこととなり、その
悲しみ、喪失感は一生消えることがありません。
「働く人の電話相談室」は、「世界自殺予防デー」にあわせて開設されるもの
で、カウンセラーが悩みに寄り添い、辛い時、苦しい時をやり過ごすお手伝いを
します。
“あなたに生きてほしいから、明日をいっしょに生きたいから・・・。”
開 設 日 : 9月10日(水)、11日(木)、12日(金)の3日間
相談時間 : 10:00〜22:00
電話番号 : フリーダイヤル 0120−583358
2「全国作業環境測定・評価推進運動」の実施について
作業環境測定は、有害なガス、蒸気、粉じん、騒音等の有害要因に労働者がさ
らされる屋内外の作業場において、定期的および必要に応じて実施する測定で、
労働者の働く作業環境の状態を把握するために重要な手段です。
昨年度は、粉じん障害予防規則、特定化学物質障害予防規則等が一部改正され、
トンネル内での粉じん暴露防止やホルムアルデヒドについて、新たな規制等がな
されました。
(社)日本作業環境測定協会では、9月1日から30日まで、第22回「全国
作業環境測定・評価推進運動」を実施し、作業環境測定、作業環境管理の重要性
とともに、作業環境測定に関連する各種指針およびガイドライン等の周知・徹底
を図ることとしています。
今年の全国労働衛生週間のスローガンである「明るい職場と健康づくり」には、
まずは労働者が安心して、気持ちよく作業できる環境を提供することです。
作業環境測定には、事業者自らが行えるものと、作業環境測定機関に委託する
等により実施しなければならないものとがありますが、当センターでは、事業者
自らが測定することのできる騒音、照度等の測定器を無料でお貸しします。
この機会に、職場の作業環境を的確に把握し、必要に応じ改善を行ってください。
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新着図書情報
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【その他の図書】
○[00‐105] 私もママになる!
−脊髄損傷女性の出産と育児−
NPO法人 日本せきずい基金
【法令関係】
○[02‐011] 安衛法便覧 T 平成20年度版 労働調査会発行
安衛法便覧 U 平成20年度版 労働調査会発行
安衛法便覧 V 平成20年度版 労働調査会発行
○[02‐019] 新版 有機溶剤中毒予防規則の解説
中央労働災害防止協会
○[02‐036] 安全衛生関係通達集 第83集
労働調査会発行
【健康管理関係】
○[04‐081] メタボリック・シンドローム予防・解消ハンドブック
独立行政法人労働者健康福祉機構 編
労働調査会発行
○[04‐082] 運動器疾患の進行予防ハンドブック 豊永敏宏 著
予防・治療・リハビリテーション 医歯葉出版株式会社
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研修・セミナー案内
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○熊本産業保健推進センターの研修会○
於:熊本産業保健推進センター会議室 14:00〜16:00
▼09月25日(木)の廣瀬談員の研修会(28)は定員に達しました《受付終了》
▼09月29日(月)の古賀談員の研修会(29)は定員に達しました《受付終了》
▼10月30日(木)の廣瀬談員の研修会(32)は定員に達しました《受付終了》
【今月】
☆9月 5 日(金) 『糖尿病の管理』
小柳 敦子 相談員
糖尿病者の職場でのサポート体制についての研修を行
います。
☆9月 9 日(火) 『喫煙対策ガイドラインとその測定実技』
山口 浩一 相談員
解説と機器を用いた測定方法についての研修を行いま
す。
☆9月24日(水) 『衛生管理者として必要な労働衛生関係法令V』
藤田 泰生 相談員
衛生管理者になるための労働衛生関係法令の知識確認
についての研修を行います。
【来月】
☆10月15日(水) 『職場における自殺予防と対策T』
岡田 修治 相談員
働く人の自殺予防に関するセミナーよりの研修を行い
ます。
☆10月16日(木) 『保護具について』
石原 徳一 相談員
作業員の身体を守る安全衛生保護具についての研修を
行います。
▲研修会の定員は各18名です。お申し込みはお早めに。
研修会の詳細・お申込はhttp://www.kumamoto-sanpo.jp/session/index.html
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平成20年度産業医特定科目専門研修会開催のお知らせ
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産業医研修の実施
平成20年度産業医特定科目専門研修会が、熊本県医師会館で
9月9日(火)に開催されます。
詳細は、熊本県医師会(http://www.kumamoto.med.or.jp/)の
ホームページをご覧ください。
http://www.kumamoto.med.or.jp/cts04_kouenkai/sangyou080909.pdf
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相談員のひとりごと 基幹相談員 廣P靖子(カウンセリング担当)
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吟行と桂浜と坂本龍馬
四十年来の友人(A)に「吟行に行こう」と誘われた。Aは俳句の指導者であ
る。わたくしにとって俳句は、小学生の頃「俳句とは五・七・五の十七文字
で自分の気持ちや自然を表現します」と学んだ程度で吟行と言われても「さ
てどうしたものか!」と考えてしまうのである。せっかく思い立ったのだか
ら、ぐずぐずと考えていると結局「また機会があったらにしましょう」とい
う事になる。旅の目的地を、定年と共に高知に帰った、わたくしたち二人の
友人(K)を訪ねることとした。Kに連絡すると喜んで「高知を案内するから
必ず来てよ」と言う。
一週間後には二人は「ノートと俳句歳時記(夏の部)」を片手に、小さなプ
ロペラ機の乗客となり高知に旅立ったのである。
飛び立って降りるまで30分程度で高知空港に到着、ゲートまでは歩きである。
空き地に津花が群生し風にたなびく白い穂を見てAが「あれを津花流しという
のよ」と早速俳句歳時記の講義をしてくれた。
「太平洋が見たい」と言う、わたくしの希望をかなえるためにまず桂浜へ。
今にも雨が落ちてきそうな空模様であったが、岸うつ波は大きく絶えまない
音とともに白い泡を黒い砂浜に運んでいた。波を避けながら砂浜の五色の石
を皆で拾い、子供時代にかえつたようで楽しい時間であった。
高知といえば桂浜の岩頭に立つ坂本龍馬である。龍馬の銅像を仰ぎ見て、
太平洋を眺め立つ彼の風貌から、志半ば33歳の若さで倒れた無念さと、生き
ることの尊さが伝わってくる。
司馬良太郎は昭和63年5月桂浜で行なわれた龍馬像還暦のお祝いに「あなた
は、この場所を気に入っておられるようですね。私もここが大好きです。世界
じゅうで、あなたが立つ場所はここしかないのではないかと、私はここに来る
たびに思うのです。〜中略〜
『志を持て』たとえ道半ばで斃れようとも、志をもつことがいかにすばらしい
かを、貴方は、世界じゅうの若者に、ここに立ちつづけることによって、無言
で諭しつづけているのです。
今日ここに集まった人々は百年後には、もう地上にいないでしょう。あなただ
けはここにいます。百年後の青春たちへもどうかよろしく、というのが、今日
ここに集まっているひとびとの願いなのです。私の願いでもあります。最後に
ささやかなことを祈ります。この場所のことです。あなたをとりまく桂浜の松
も、松をわたる松籟の音も、あるいは岸打つ波の音も、人類と共に永遠であり
ますことを」とメッセージをよせている。
亡き司馬良太郎がささやかな祈りと言った「若者の志」や「自然環境問題」は
今では大きな社会問題、世界の課題となっている。
合格点をいただく俳句は出来なかったが、非日常的経験は好奇心を刺激され、
旅することの素晴らしさをあらためて感じた二泊三日の吟行であった。
これから再度、司馬遼太郎の作品に挑戦してみようと思う旅でもあった。
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編集後記
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今年の最大イベントであった北京オリンピックも終わりました。
100mを9秒6で走るジャマイカのボルト、鉄棒の上で宙返りした後に再
度鉄棒を掴む体操の冨田選手など。同じ人間とは到底思えません。毎日の練
習の積み重ねにより鍛え上げられた肉体と精神力の賜物でしょう。
さて、メタボ隊および予備隊にとって最も苦手な言葉が、“毎日の積み重ね”
です。
何かしなければと思いながらも、今日は暑いから、昨日歩いたからなど何か
と理由を見つけては、テレビの前に寝そべってビール飲んでませんか?テレ
ビでオリンピック選手の鍛え上げられた肉体を見た後に、風呂場の鏡に自分
が写った時は、すごく醜い物を見たような気になります。このメタボ隊およ
び予備隊にとって残された手段は、仕方なく歩いている通勤をいかに効果的
に行うかしかないのでは…。
@背筋を伸ばし、胸を張って
Aいつもより大股で、少し早く
B一直線上を歩く
どうせ歩くのなら、メタボ対策に効果的なシェイプアップウォーキングで!
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次回の第13号は10月1日(水)配信予定です。
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