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≪熊本産業保健総合支援センター メールマガジン≫ 第140号(令和元年5月9日)

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―――――――――――――≪本号のコンテンツ≫―――――――――――――

◇令和元年度産業保健研修会のご案内(5・6月分)

◇いろいろなお知らせ
◆研修会・セミナー・説明会
(1)からだを整えるセルフケア研修会(THP単位講習)を開催しました。【報告】
(2)公衆衛生学セミナー開催のお知らせ

 ◆当センター及び機構本部からのお知らせ
(1)サラリーマン金太郎が「治療と仕事の両立支援」に取り組みます!
(2)研修教材「これからはじめる職場環境改善〜スタートのための手引〜」を掲載【再掲】
(3)【ストレスチェック制度】高ストレス者に対する面接指導視聴覚教材掲載【再掲】
(4)治療と仕事の両立支援ポータルサイト【再掲】
(5)地域産業保健センターのご案内【再掲】
(6)メンタルヘルス対策教育研修のご案内【再掲】

 ◆労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
『睡眠時無呼吸症候群』『両立支援』について

◇主な行政の動き
【厚生労働省】
(1)「リスク評価結果等に基づく労働者の健康障害防止対策の徹底について
(2)伐木作業等の安全対策の規制が変わります!(2019年8月1日施行)
◇コラム 伐木作業等の安全対策の規制が変わりました。(労働衛生の視点でみると・・)
(3)平成31年度「全国安全週間」を7月に実施
◇コラム 平成31年度全国安全週間についてのポイント
(4)設計技術者・生産技術管理者に対する機械安全・機能安全に係る教育について
(5)「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムダウンロードサイト」に、バージョンアップ版(Ver3.2)が公開

◇編集後記

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令和元年度 産業保健研修会のご案内
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https://www.kumamotos.johas.go.jp/session/h31.html

産業保健スタッフ(産業医・保健師・看護師・衛生管理等)のみならず、
労働者・事業主或いは、産業保健に関して興味をお持ちの多くの皆さまの
ご参加をお待ちしてます。

○研修会場:会場の記載がない研修会は
住友生命熊本ビル3階会議室(熊本市中央区花畑町9-24)です。
○参加費:すべて"無料"です。
○お申込み方法:FAX、メール、電話(※)でのお申し込みを受け付けます。

当センター研修会のお申し込みは、以下のいずれかよりお申し込み下さい。
・ホームページ https://www.kumamotos.johas.go.jp/FormMail/session/index.php
・TEL:096-353-5480/FAX:096-359-6506

※電話でのお申し込みの方は、後日申込書(ホームページから[研修会のご案内]
[参加申込フォーム])の送付(送信)をお願いします。

※ (研修会ご参加時の留意事項について)必ずご一読ください。
https://kumamotos.johas.go.jp/documents/caution.pdf

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<<■■■■■令和元年5月の予定■■■■■>>
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日 時:5月16日(木)14:00〜16:00
研修テーマ:「リスクアセスメント」を活用しよう
内 容:労働者の「安全衛生レベル」を高める為に「リスクアセスメント」の活用を。
講 師:石原徳一
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日 時:5月21日(火)14:00〜16:00
研修テーマ:「職場のメンタルヘルス対策の基本と進め方」(人事労務担当者、衛生管理者等)
内 容:メンタルヘルス担当者として知っておくべき基本的な内容について学びます。特に企業がメンタルヘルスを進めることの必要性、ストレスチェック、具体的なメンタルヘルス不調の予防や対策など、担当者としてぜひ知っておくべき内容について紹介します。
講 師:尾池千賀子
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日 時:5月25日(土)14:00〜16:00
研修テーマ:ストレスチェック制度の取り組み方(導入編)事業場向け
内 容:事務職の方々を主な対象として、ストレスチェック制度の概要や、実際の進め方などについて学ぶ研修です。
講 師:宮崎博喜
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日 時:5月29日(水)14:00〜16:00
研修テーマ:「治療と仕事の両立支援の継続研修」 
※両立支援コーディネーター基礎研修を修了された方(医療機関で支援をされるMSW・看護師等の方を対象)
内 容:基礎研修をされた後、それぞれの職場での取組みはいかがでしょうか。今回は、先進的な方法で多くの個別調整支援を進められている産業医科大学の取組み内容をご紹介いたします。さらに情報交換なども予定しておりますので、これからの皆さんの取組みに役立てていただけるものと思います。
講 師:尾池千賀子
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日 時:5月31日(金)14:00〜17:00【定員:6名】
研修テーマ:傾聴訓練(入門編)
内 容:業務上の様々な場面において(相談業務や面談等)役に立つ「聴く」ことを体験を通じて学びます。
講 師:島村佳子
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<<■■■■■令和元年6月の予定■■■■■>>
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日 時:6月4日(火)18:30〜20:30
研修テーマ:粉じん・石綿ばく露防止対策
内 容:じんにさらされる労働者の健康障害を防止するため、設備、作業方法、保護具の使用及び管理などを労働衛生管理の観点から学びます。また、石綿ばく露防止についても事前調査、ばく露防止措置、管理の問題点など紹介します。
講 師:土山洋之
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日 時:6月5日(水)14:00〜16:00
研修テーマ:発達障害の理解と支援(注意欠陥多動性障害編)
内 容:注意欠陥多動性障害(ADHD)への理解と日常での基本的対応について学ぶ。
(※基礎知識の講習であるため、関わりが未経験もしくは多くない方、基礎知識を知っておきたい方を対象)
講 師:平島あや
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日 時:6月7日(金)14:00〜16:00
研修テーマ:働く人の熱中症予防(生活習慣病対策まで視野に入れて)
内 容:発症メカニズムや危険性のある状況、対策について紹介。それに絡んでメタボなどの生活習慣病対策を考えます。
講 師:野波善郎
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日 時:6月10日(月)14:00〜16:00
研修テーマ:転倒リスク回避のための簡単チェックとその強化法
内 容:「転倒・転落」といった労働災害は、加齢に伴い特に50歳代から増加傾向を示し、それらの回避は重要な課題となっている。また、日常生活においても加齢と共に転倒・骨折リスクが増加し、要介護・寝たきりの原因にもなりかねない。そこで、簡単なセルフチェックや体力チェックを行った後、その強化法(実技)について紹介する。(出来るだけ動きやすい格好でお越しください。)
講 師:宮本裕士
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日 時:6月19日(水)14:00〜16:00
研修テーマ:発達障害の理解と支援(アスペルガー症候群編)
内 容:発達障害(アスペルガー障害)への理解と日常での基本的対応について学ぶ。
(※基礎知識の講習であるため、関わりが未経験もしくは多くない方、基礎知識を知っておきたい方を対象)
講 師:平島あや
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日 時:6月20日(木)14:00〜16:00
研修テーマ:交流分析を活用したメンタルヘルスケア
内 容:エゴグラムを作成し自己理解を深め他者理解につなげ、スムーズな人間関係をめざす
講 師:森田裕子
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日 時:6月24日(月)14:00〜16:00
研修テーマ:化学物質のリスクアセスメント
内 容:・化学物質の危険性と有害性 ・SDSの活用、法改正情報 ・化学物質のリスク低減対策 ・マネジメントシステムの活用
講 師:岩男周二
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日 時:6月27日(木)18:30〜20:30
研修テーマ:ストレスチェック制度の取り組み方(導入編) 実施者向け
内 容:実施者(医師、保健師等)の方々を主な対象として、ストレスチェック制度の概要や、実際の進め方などについて学ぶ研修です。
講 師:宮崎博喜
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日 時:6月28日(金)14:00〜16:00
会 場:八代地域
研修テーマ:建設現場における熱中症予防、産業保健の取り組み
内 容:日中屋外作業が多い建設業では熱中症の発生率が他業種に比べかなり高い状況であり、建設現場においては熱中症予防対策は例年重要な取り組みです。また、日常的に現場が変化していくなかで、どのように産業保健に積極的に取り組んでいくか一緒に考えてみましょう。
講 師:平島和宏

 
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熊本産業保健総合支援センターから『産業保健に関する質問募集』のお知らせ』!
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会社の衛生管理の担当者に選任されたが、衛生管理活動をどう進めたらいいか、
社内でメンタルヘルス対策を進めたいがどう対応したらいいのかわからない等と
いったことでお悩みではありませんか。
当センターでは、メンタルヘルスや健康管理など産業保健に関する様々な問題に
ついて、専門スタッフがご相談に応じ、解決方法を助言します。今お悩みのこと、
疑問に思っていることがありましたら以下のいずれかの方法でご相談下さい。
相談はすべて無料です。相談により知り得た情報等は厳守します。

・ホームページ:https://www.kumamotos.johas.go.jp/FormMail/soudan/index.php
・メール:ksanpo43@kumamotos.johas.go.jp
・FAX:096-359-6506/TEL:096-353-5480

尚、電話、FAX、メール等ご希望の方法で、必ず回答いたします。
回答先及び回答方法は以下の通りです。

・ご希望回答方法(電話・FAX・メール・郵便)
・住所等
・会社名 
・担当者名
・電話番号
・FAX番号
・メールアドレス
・メルマガ配信希望(メールアドレス)

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いろいろなお知らせ
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◆研修会・セミナー・説明会
(1)からだを整えるセルフケア研修会(THP単位講習)を開催しました。【報告】
3月22日にファイテン(株)プロケアチーム所属地の亨先生を講師にTHP単位研修会を
開催しました。
https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190416145017.html

(2)公衆衛生学セミナー開催のお知らせ
公衆衛生学セミナーが2017年8月よりスタートされ、4月で第11回の開催となりました。
6月以降の予定が決まられましたので、お知らせいたします。
https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190416143102.html

◆ 当センター及び機構本部からのお知らせ

(1)サラリーマン金太郎が「治療と仕事の両立支援」に取り組みます!
もしも「サラリーマン金太郎」が中小企業の社長だったら…
治療と仕事の両立支援編 【特別マンガ】 公開中
https://www.johas.go.jp/Portals/0/data0/sanpo/topics/ryoritsushien_kintaro2019.pdf

(2)研修教材「これからはじめる職場環境改善〜スタートのための手引〜」
https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20181206153805.html

(3)【ストレスチェック制度】高ストレス者に対する面接指導視聴覚教材掲載
https://www.kumamotos.johas.go.jp/documents/H30/johas20180514.html

(4)治療と仕事の両立支援ポータルサイト公開
独立行政法人 労働者健康安全機構では、「治療と仕事の両立支援ポー
タルサイト」をこのたび開設しました。支援制度や事例、様式集、法令
制度や全国の研修情報など多種にわたる情報を提供しております。

  https://www.kumamotos.johas.go.jp/ryouritsu/ryouritsu_topix.htm

(5)地域産業保健センターのご案内(全て無料です)
https://kumamotos.johas.go.jp/chiiki.htm

・阿蘇地域産業保健センター
Tel 0967-34-1177 Fax 0967-34-1619
・有明地域産業保健センター
Tel 0968-72-3050 Fax 0968-72-3930
・天草地域産業保健センター
Tel 0969-25-1236 Fax 0969-24-4126
・菊池鹿本地域産業保健センター
Tel 0968-23-1210 Fax 0968-23-1211
・熊本地域産業保健センター
Tel 096-366-2711 Fax 096-366-2750
・人吉球磨地域産業保健センター
Tel 0966-22-3059 Fax 0966-22-3059
・八代水俣地域産業保健センター
Tel 0965-39-9531 Fax 0965-39-9532

 
(6)新入社員や20代の若手職員を対象とした「メンタルヘルス対策教育研修」
新入社員や若手職員など、仕事をしていく上で大きな負荷を抱えやすい若年労働者・
新入社員に対してセルフケアを促進するための教育を無料で支援を実施しております。
https://kumamotos.johas.go.jp/shien/index.html

 

◆労災疾病等医学研究普及サイトのご案内

『睡眠時無呼吸症候群』
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中の無呼吸や低呼吸により睡眠が分断され睡眠
障害をきたし、日中の眠気や疲労感などの症状を伴う症候群です。
就労中の眠気は、作業の中断、効率の低下、車両事故等を起こしやすくなることが
分かっています。また放置していると高血圧、脳血管障害、虚血性心疾患、糖尿病など
を引き起こします。
これらの罹患率は不明とされており、適切な治療方法により産業災害防止や循環器
疾患、生活習慣病予防に有効と考えられました。
従いまして、本研究では最新の疫学調査による罹患者数の把握、診断率の精度を上げ
る方法、適切な治療について検証を行い、総合的な研究に取り組みました。
研究の詳細は、こちらのサイトをご覧ください。

 http://www.research.johas.go.jp/sas/thema01.html

『両立支援』
今回は、「治療と仕事の両立支援」についてです。
皆様ご存知のとおり、平成29年3月に政府が決定した「働き方改革実行計画」に
おいて、「病気の治療と仕事の両立を社会的にサポートする仕組みを整え、病を患った
方々が、生きがいを感じながら働ける社会を目指す」と記載されました。

  労働者健康安全機構では、「勤労者医療」を推進する組織として、勤労者の職業生活
とその過程で患う様々な病とを、いかに両立させていくかという課題について、以前か
ら労災疾病等医学研究の一環として研究を重ねてきました。

  ※ 研究成果については、こちらからご覧いただけます。
http://www.research.johas.go.jp/22_ryoritsu/index.html

 研究結果として、医療機関と職場との間で医療情報や職場情報を提供し、仲介・調整の
役割をする「コーディネーター」という存在。その重要性と必要性を見いだしました。
この研究の知見を活かし、平成26年10月から事業化し、各労災病院でコーディネー
ターを中心とした両立支援の実践を開始しました。

 ※「両立支援コーディネーター」については、こちらからご覧いただけます。
http://www.research.johas.go.jp/22_ryoritsu/coordinator.html

 ★労災疾病等医学研究普及サイトのトップページに、「両立支援コーディネーター」の
バナー(ピンク色)を設置しています。養成研修の概要や関連委員会の報告書、通達を
見ることができます。

◇―――――-―
主な行政の動き
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【厚生労働省】
(1)「リスク評価結果等に基づく労働者の健康障害防止対策」の徹底について
1,2−酸化ブチレン等9物質についてリスク評価を行われ、今般「平成30年度化学物質
のリスク評価検討会報告書が取りまとめられ、これを踏まえ、労働者の健康障害防止対策
についてとりまとめられました。

https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190424125700.html

 
(2)伐木作業等の安全対策の規制が変わります!(令和元年8月1日施行)
伐木作業等において、死傷災害が増加している現状を踏まえ関係規程が改正されました。
令和元年8月1日施行です。

https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190415143023.html

 ◇コラム 伐木作業等の安全対策の規制が変わりました。(労働衛生の視点でみると・・)

 伐木作業では、死傷災害が増加している現状を踏まえ関係規程が改正されました。具体的
には労働安全衛生規則第36条第8号などが改正され、より一層の安全衛生確保の対策が必要
となります。

 改正の概要
1 安衛則第36条第8号の特別教育の統合
2 作業計画に示す事項として、労働災害発生時の応急措置と搬送方法の追加
3 伐木時の追い口と受け口などの確保
4 伐木作業時におけるかかり木の速やかな処理義務化
5 かかり木処理作業時の関係者以外の立入禁止(立木の高さの2倍の半径を・・・)
6 その他

 林業関係の伐木作業における労働衛生のポイントは、騒音障害防止対策と振動障害予防対策です。

 1 騒音障害防止対策は、ガイドラインがでています。約25年前に出されたものですが、現在もこれです。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000180471.pdf

  チェーンソーなどを用いた伐木の場合は、必ず大きな音が発生するので、一度、測定してください。小型の
ハンディタイプの測定器が当センターにもありますので、見てみたいという方は、手に取ってみることもでき
ます。また、産業保健専門研修でも騒音関係の研修もありますので、参加されると非常に分かりやすい研修で
すので、実際の管理に役に立ちます。
管理すべき85dB以上の騒音が発生することを前提に進めると、騒音発生源への措置(発生する音を弱める
措置)を検討する、音の伝搬経路において低減する措置を検討する、労働者の保護具の着用を検討するという
順番でのアプローチとなります。
実際には、最後の耳栓という場合が多いのですが、この耳栓にも種類がありますので、作業に適したものを
選んでください。また、騒音測定の結果は、記録・保存し安全衛生委員会などで審議してください。

 2 振動障害予防対策もガイドラインがでています。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000180362.pdf

  非常に難解な「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」、「日振動ばく露量A(8)」など、私も既に理
解不能です。

  振動工具は、XYZの三軸に放たれる振動を周波数補正と併せながら、作業者が持って作業を行った場合の悪
さ度合いを3軸合成値として用います。(間違っていたらすみません。)

  日振動ばく露量A(8)が、「日振動ばく露限界値」である5.0m/s2を超えることがないよう振動ばく露時間
の抑制、低振動の振動工具の選定等を行う必要があります。(この辺りは、ガイドラインのP3以降に記載さ
れています。)

  以上、伐木作業等の安全関係の改正ではありますが、労働衛生の観点も非常に大事ですので、記載してみました。

 

 
(3)平成31年度「全国安全週間」を7月に実施
〜平成31年度のスローガンを決定。事業者が労働者の協力の下に実施するPDCAの確立などを呼びかけ〜
https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190415134240.html

 ◇コラム 平成31年度 全国安全週間についてのポイント(労働衛生の視点でみると・・)
職場における安全衛生管理活動は、「安全」と「衛生」を一体として捉えることで、より効果を発揮する場合
が多くみられます。
例えば、転倒災害防止については労働者本人の体調次第で転倒リスクは大きく変わってきますし、高所からの
墜落災害防止でも作業者の適正配置には、健康状態が大きく関係してきます。
このようなことを前提に今回の要綱等をみていきたいと思います。
1 スローガン
今年度は「新たな時代に PDCA みんなで築こう ゼロ災職場」です。
安全衛生活動は、平成30年9月に制定されたJIS Q 45001などの労働安全衛生マネジメントシステムなどを参
照しながら、PDCAサイクルで効果的な活動を展開し、安全衛生担当者だけが奮闘するのではなく、事業場のすべ
ての人が参加し行動することでゼロ災職場にしていくという意味のように感じられます。新しい時代になる今こ
そ職場のゼロ災を推進しましょう。

 2 事業場での実施事項

  1.事業場内で安全衛生大会を行ってください。大規模事業場は勿論、労働者が10人未満の事業場でも安全
衛生を話し合う場を設けるなどして、全員が参加できるよう配慮してください。この中で、特別なことではなく、
日常の作業で気づいたこと等を出し合い、改善できるものから取り組みましょう。この時、事業場を代表する立
場の人は、所信表明を行うなど全員の意思統一を図ってください。

  2.職場の安全衛生点検を実施してください。普段の点検とは違い、全国安全週間の準備期間や週間中に行
う点検は、詳細なものとしてください。人や物の動線に配慮したレイアウトとなっているかなど工場内は勿論、
事務所内も点検してください。この時、改善点を指摘する場合は、「(予算措置も含め)できる改善策」を一緒
に提示してみてください。すぐに改善できないところは、安全衛生委員会などで審議し、実行計画を作ってくだ
さい。RAの手法などを用いると残存リスクも明確になり、やり易いと思います。

  3.安全旗の掲揚、標語の募集・掲示など積極的に取り組んでください。実行し易く、全員の安全衛生意識
の高揚には効果があります。職場の安全点検の様子などをインターネットで配信するなどの情報発信も(労働者
もみるという点では)安全衛生意識の高揚につながります。

  4.労働者の家族に向けた情報発信は難しいところですが、これもインターネット上のホームページなどを
用いれば、比較的簡単に取り組むことができます。難しい情報よりも普段の安全衛生活動の取り組みなどを分か
りやすく発信してはどうでしょうか。

  5.緊急時の訓練は、極力やってください。訓練をしていないと“本当の緊急時”は、電話一本かけるにも
間違ったりします。そもそも、誰が何の役を担うのかも分からなくなります。

  6.その他として、全国労働衛生週間は10月に実施されますが、6月以降は熱中症が心配される時季でもある
ことから、4月又は5月から予防対策を練ってください。特に熱中症は発生した事業場は、再発防止対策がなけれ
ば再発すると考え、積極的な対策(事業場が労務管理としてできる対策)を講じてください。具体的には、作業
管理、作業環境管理等で安全衛生の評価を行い、作業人員の増減により作業管理、暑熱の場所におけるクーラー
設備導入など環境改善を図ってください。また、個人情報にはなりますが健康リスクが高い労働者へは、産業保
健部門と連携し予防策を具体的に各人に示してください。

  7.健康情報管理は、それぞれの事業場で情報管理規程を作成されていると思いますが、この機会に健診結
果に応じた措置(再検査、精密検査、医師の意見で就業措置にかかる部分の実行状況など)を再確認してみてく
ださい。年度の前半ではありますが、後半に向けての確認となります。また、有害業務などは6月に1回の健康診
断の実施も必要となりますので、実施計画(対象者の確認、前回の指示事項への対応など)を今一度確認してく
ださい。

(4)設計技術者・生産技術管理者に対する機械安全・機能安全に係る教育について
平成26年4月15日付け基安発0415第3号により「設計技術者、生産技術管理者に対する機械安全教育実施要
領」(以下「実施要領」という。)を示されていますが、今般、「機能安全による機械等に係る安全確保に関
する技術上の指針」(平成28年厚生労働省告示第353号)の規程を踏まえ、教育用の標準テキスト等が開発さ
れたことから、機能安全を含む機械等の設計等を行う者に対する教育カリキュラムを追加するため、別添のと
おり、実施要領が改正されました。
https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190415131110.html

(5)「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムバージョンアップ版(Ver.3.2)公開
バージョンアップ内容
Ver3.1からVer3.2への変更点
●受検者回答用アプリについて
→実施者用管理ツールの環境設定より再受検可否についての設定ができるようになりました。

   ●職場結果について
【帳票】
→「ひとつの職場」に全国平均と比較した数値がコメント表示されるようになりました。
→「複数の職場」に「総合健康リスク、リスクA、リスクB」の各職場の比較グラフが表示されます。
また、結果を「総合健康リスク」の昇順降順でも表示できるようになりました。

   【分析機能】
→結果を3D図でも表示できるようになりました。

   詳しくは、実施者用マニュアルをご覧ください。
( https://stresscheck.mhlw.go.jp/download/jisshisya_manual_ver.3.2.pdf )

   https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190327163444.html

    編集後記
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”もしも「サラリーマン金太郎」が中小企業の社長だったら…”
当機構とマンガ「サラリーマン金太郎」とのコラボ企画のマンガをご覧いただきましたか?
私自身、マンガはそんなに読まないのですが、「サラリーマン金太郎」は愛読しておりました。
その「サラリーマン金太郎」が病気になった社員とともに「治療と仕事の両立支援」について
取り組む内容となっております。
ぜひ、まだご覧いただいてない方はわかりやすい内容となっておりますので、ぜひご覧ください。
下記アドレスからご覧いただくことができます。
https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190507151835.html

また当機構では、産業保健総合支援センター及び地域産業保健センターについてご理解いただくために、
動画を作成いたしました。女優「のん」さんが産業保健総合支援センター・地域産業保健センターについて
わかりやすく解説していただいてます。
このメールをご覧いただいている方はもう既にご存知かと思いますが、ぜひご覧ください。
https://kumamotos.johas.go.jp/contents/news/20190409163000.html
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●次回の第141号は令和元年6月3日に配信予定です。

編集内容等に関するご意見・お問合せなどをお寄せください。
またメールアドレスの変更の場合は件名に[メルマガアドレス変更希望]、
配信停止希望の場合は、[メルマガ配信停止希望]等ご記入の上
ksanpo43@kumamotos.johas.go.jpへお願いします。
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独立行政法人 労働者健康安全機構 熊本産業保健総合支援センター
〒860-0806 熊本市中央区花畑町9-24 住友生命熊本ビル3階
TEL:096-353-5480 FAX:096-359-6506
https://www.kumamotos.johas.go.jp/
E-Mail:ksanpo43@kumamotos.johas.go.jp
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