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2008 / 12 / 1
≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫
第15号
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トピックス
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1 産業別最低賃金が改正されます。
熊本県最低賃金は、10月17日から時間額628円に改正されましたが、
熊本県の産業別最低賃金のうち、以下の3業種が
平成20年12月15日から改定されます。
1 電子部品・デバイス・電子回路、電気機械器具、情報通信機械器具製造業
時間給 693円
2 自動車・同附属品製造業、船舶製造・修理業、舶用機関製造業
時間給 743円
3 百貨店、総合スーパー
時間給 693円
※ 百貨店、総合スーパーとは、衣・食・住にわたる各種の商品を販売する百
貨店、デパート及び総合スーパーであって従業員が常時50人以上のものを
いいます。
※ 最低賃金の対象となる賃金には、時間外・休日・深夜手当や結婚手当、賞与、
精皆勤手当、通勤手当、家族手当は含まれません。
※ 派遣労働者には、派遣先の産業別(地域別)最低賃金が適用されます。
詳しくは、熊本労働局労働基準部賃金室( TEL 096−355−3202 )、
又は最寄りの労働基準監督署へお尋ねください。
http://www.kplb.go.jp/search/joken/joken02.html
2 熊本交通労働災害防止運動の実施について
交通労働災害は、トラック運転手、営業担当者等の日常的に自動車等に乗務
する者に限らず、あらゆる業種において発生するおそれがあります。特に、
近年は飲酒運転による悲惨な交通事故が発生しており、運転者のモラルが厳
しく問われているところです。
今年の熊本県内の交通労働災害による死傷者は、昨年に比べ約1割増加し
ており、死亡者数においては、現在5名と昨年より3名増加しています。昨
年、交通労働災害による死亡者がいなかった道路貨物運送業と商業で、それ
ぞれ3名と2名の方が亡くなられています。
熊本労働局では、物流量が増加し、交通労働災害の多発が懸念される年末
の時期に、毎年『熊本交通労働災害防止運動』を展開し、以下のスローガン
のもと、重点目標の徹底を図ることとしています。
スローガン
ストップ・交通労働災害! やめよう過労運転!
期 間
平成20年12月1日〜12月31日
重点目標
1 過労運転の防止
2 危険予知運転の励行
3 安全教育(飲酒運転の防止教育を含む)の徹底
4 運転中の携帯電話の使用禁止
5 シートベルトの着用
事業場の実施事項
1 安全管理体制の確立及び安全運転のための作業管理の実施
2 適正な労働時間と運行管理
3 シートベルト着用運動の実施
4 運転中の携帯電話使用禁止の徹底
5 危険予知運転の徹底
6 交通安全教育(飲酒運転の防止教育を含む)の実施
7 睡眠時無呼吸症候群に対する適切な対応
8 安全朝礼、点呼時における労働者への啓発の実施
9 交通安全ポスターの掲示
3 平成20年度産業保健調査研究発表会について
労働者健康福祉機構では、毎年、産業保健に関する調査研究を行っています。
19年度は、@メンタルヘルス A長時間労働者の面接指導 B産業医・衛生
管理者の活動、労働衛生管理 C健康管理 D派遣、女性等の労働者の健康
E作業管理 F職場環境改善、地域・職域連携のテーマについて、全国で28
の産業保健推進センターで調査研究が行われ、10月28日に発表会が開催
されました。
調査研究結果については、以下の労働者健康福祉機構ホームページに紹介し
ておりますので、事業場における産業保健活動の参考としてください。
http://www.rofuku.go.jp/sanpo/kadai/h20kenkyuhappyou.html
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新着情報
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【DVD】
= 分類2 メンタルヘルス =
[2−118] かかえていませんか メンタルトラブル (26分)
○主人公は一人の仕事熱心な部下思いの管理職(課長)です。職場にメンタ
ル不調者が発生すると、不調者本人だけの問題にとどまらず、同僚、特に直
属の上司に大きな負担が生じます。仕事の分担は?本人にどう接する?上層
部にどう説明?自分にはどこまでが責任か?会社にフォロオーを求めるべき
か?ここでいたずらに悩んではいけません。あなた一人で抱え込む必要はな
いのです。
= 分類6 安全 =
[6‐151] ハガにゃん教授の自分でできるヒューマンエラー対策10 A (22分)
○第2巻では職場の安全の基礎、その中でも基本中の基本を取り上げます。職
場のルールは守るために守るのではなく、自分自身の安全を確保するために実
践するもの。その意識を高めます。
[6‐152] ハガにゃん教授の自分で出来るヒューマンエラー対策10 B (21分)
○第3巻では“心”の育成を取り上げます。正しいことをきちんと主張できる
勇気。不安全な状態を見逃さない、放置しない倫理観。自分の体調をしっかり
管理できる責任意識など。職場での心理面に言及します。
[6‐153] どう始める?リスクアセスメント〜再発予防から予防安全へ(26分)
○平成18年4月に労働安全衛生法改正があり、労働安全衛生規則第40条において、
職長教育の内容に、リスクアセスメントの項目が追加されました。リスクアセス
メンというとっつきにくい内容を理解してもらうために、このビデオはうってつ
けです。職長教育に威力を発揮します。
【視聴対象者】事業者、管理・監督者、作業者
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研修・セミナー案内
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○熊本産業保健推進センターの研修会○
於:熊本産業保健推進センター会議室 14:00〜16:00
【今月】
☆12月1日(月) 『製造業における騒音管理』
島村 佳子 相談員
@データ処理の方法A管理区分の出し方B対策事例など
についての研修を行います。
☆12月17日(水) 『職場における自殺予防と対策U』
岡田 修治 相談員
働く人の自殺予防に関するセミナーよりの研修を行います。
【来月】
☆1月19日(月) 『三次予防としてのメンタルヘルス対策』
古賀 幹浩 相談員
復職支援対策を中心に研修を行います。
☆1月20日(火) 『化学物質とその有害性』
山口 浩一 相談員
取扱、物性、有害性などの解説についての研修を行います。
☆1月26日(月) 『衛生巡視を効果的にするために』
島村 佳子 相談員
@職務内容と衛生巡視Aチェック表と帳票類などについて
の研修を行います。
☆1月28日(水) 『安全衛生年間計画の作成について』
藤田 泰生 相談員
労働安全衛生マネジメントシステムの中での年間計画の作成
についての研修を行います。
▲研修会の定員は各18名です。お申し込みはお早めに。
研修会の詳細・お申込はhttp://www.kumamoto-sanpo.jp/session/index.html
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相談員のひとりごと 基幹相談員 加藤 貴彦(産業医学担当)
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生命は利己的か?!(序) −遺伝子は利己的かー
すべての生命、それはバクテリアから我々哺乳類まで、親または卵から子が
生まれ、自然発生することはない。すると、ずっと古くまで先祖をたどれば、
原始の生命体に到達するはずである。それでは原始の生命誕生において、最
初に生成された物質としては、核酸かタンパク質かどちらが先であろうか?
この二つは相互依存的で、“卵が先か、鶏が先か”といった論争に類似して
いるが、いまだ一方に確定することはできない。しかし、現在どちらかとい
えば、核酸(RNA)の生成が先にあり、その後、核酸に依存したタンパク
質合成系が出現したという考え方が有力なようである。
1976年、”The selfish gene (邦訳:利己的な遺伝子)”という著作のなかで、
R・ドーキンスは、「生命は遺伝子が自らのコピーを増やすための生存機械に
しかすぎない」という考えを提唱し、世界を驚愕させた。彼の考えによれば、
我々が、日々生きるために物を食べ、消化・吸収すること、呼吸をすることす
べては、遺伝子が自己を生かすために、“身体”という乗り物を動かしている
にすぎないという。
遺伝子は、自己の子孫を残すこと=“自己複製”のために、極めて利己的にふ
るまう。遺伝子の自己保存目的のために、一見不可思議な細胞、個体の様々な
現象も存在するのだろうか。 本メールマガジンの場をかり、今後、数回にわ
けて考えてみたい。
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編集後記
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「こころの健康アドバイザー制度」が始まって約3年半が経ちました。相談
内容を見ますと、30歳代から40歳代の10年以上会社に勤務なされてい
る方が多く、同僚や上司・部下との人間関係や家庭のことを発端として心に
変調を感じておられるようです。
社内では係長、課長などの中間管理職として一番苦労が多く、家庭でもお子
さんが高校や大学の受験を迎え一番悩みの多い年代ではないでしょうか。「
こころの健康アドバイザー制度」も、設立当初は毎月5件程度、多い月は7
件ほどのご相談がありましたが、最近は月に多くて3件程度で相談がない月
もあり、まだまだPR不足を痛感しているところです。
さて、株価の暴落、円高により景気は著しく後退し、再び厳しい時代が訪れ
ようとしています。世の中にゆとりがなくなると私たちの心にもゆとりがな
くなり、特に周りに対する親切さ、優しさというものがなくなっていくよう
な気がします。
このように厳しい中でも親切さ、優しさを失わず、心にゆとりを持ち続ける
ためには、休日の使い方がより大切になってくるのではないでしょうか。
休日を友人や家族と上手に利用した人と、単にゴロゴロして過ごした人。
私も、そろそろ後者からの脱却を図らねばと思っています。
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次回の第16号は1月5日(月)配信予定です。
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