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2007/11/01
≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫
第2号
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トピックス
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@厚生労働省はこのほど2008年度の労働保険特別会計要求で、「小規模事業場
に従事する労働者に対する面接指導専用窓口」を盛り込みました。
これは、来年4月から義務化される従業員50人未満の小規模事業場における医
師の面接指導に対応するため、全国の地域産業保健センターに、一般健康診断
窓口とは別に、面接指導専用の窓口を開設し、月1回、医師による面接指導を実
施するものです。
また、年々増加するメンタルヘルス相談については、都道府県ごとに「メン
タルヘルス対策支援センター(仮称)」を設置し、事業者・労働者などからの
問い合わせに対応して相談機関の紹介などを行ったり、さらに、「メンタルヘ
ルス専門相談モデル事業(仮称)」を立ち上げ、カウンセラーの育成や相談対
応に先進的な取組をモデル的に行う機関に対する支援を行うとしています。
A本年10月1日、石綿関係の政省令の改正が行われました。改正は次の2点です。
1.石綿等の製造等は、昨年9月1日から全面禁止されましたが、国民の安全上
の観点等から代替化には実証試験が必要な化学工業、鉄鋼業、非鉄金属製造業
等の施設で使用される特殊な用途のジョイントシートガスケット等については、
適用除外製品等として、製造等の禁止が猶予されていました。
今般、その一部について、代替化が可能となりましたので、本年10月1日から、
次の製品等の製造が禁止されることとなりました。
(1) 国内の既存の鉄鋼業の用に供する施設の設備の接合部分に使用されるジ
ョイントシートガスケットで、250℃以上の高炉ガス、コークス炉ガスを取り扱
う部分に使用されるもの
(2) 国内の既存の非鉄金属製造業の用に供する施設の設備の接合部分に使用
されるジョイントシートガスケットで、450℃以上の亜硫酸ガスを取り扱う部分
に使用されるもの
(3) 国内の既存の鉄鋼業の用に供する施設の設備の接合部分に使用されるグ
ランドパッキンで、500℃以上の転炉ガス、コークス炉ガスを取り扱う部分に使
用されるもの
2.石綿取扱業務に係る健康管理手帳の交付要件が追加されました。健康管理
手帳が交付された方は、健康診断を無料で受けることが出来ます。
改正前までは、石綿についての健康管理手帳が交付される要件は、胸部エッ
クス線検査等で、「両肺野に石綿による不整形陰影があり、又は石綿による胸
膜肥厚があること」と定められていましたが、胸膜肥厚等の所見が認められな
い場合でも、石綿肺がん等の悪性腫瘍が発生する例があるという報告があるこ
とから専門家による検討が行われ、胸部エックス線直接撮影等による画像上胸
部所見がない方であっても、一定のリスクがあると考えられる方に対する交付
要件が加えられることとなりました。
これにより、健康管理手帳が交付される対象者として、次の方が追加されま
した。
(1) 石綿等の製造作業、石綿等が使用されている保温材等の張付け、除去等
の作業、石綿等の吹付けの作業又は石綿等が吹き付けられた建築物等の解体等
の作業(吹き付けられた石綿等の除去の作業を含む。)に1年以上従事した経験
を有し、かつ、初めて石綿等の粉じんにばく露した日から10年以上を経過して
いること。
(2) 石綿等を取り扱う作業(前号の作業を除く。)に10年以上従事した経験
を有していること。
(3) (1)及び(2)に掲げる要件に準ずるものとして厚生労働大臣が定め
る要件に該当すること。
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新着情報
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【図書】
○『防じんマスク−適正な選び方、有効な使い方−』
防じんマスクの性能がいかに優れていても、使用方法が適切でなければ、
その効果を発揮することは不可能である。本書では、新しい規格の紹介と、
高い防護機能を持った防じんマスクを、粉じん作業現場において適切に使用
するための方法等を解説しています。
○『石綿(アスベスト)の基礎知識』
本冊子は、石綿業務の関係者のみならず、石綿問題に関心を持っておられ
る方々に対して、石綿に関する各種の情報をわかりやすく提供するため、石
綿の種類、石綿の使用状況、有害性、適用の法令、ばく露防止措置の方法、
労災補償、相談窓口などについて紹介したものです。
○『あなたを石綿から守る保護具』
解体等作業による石綿障害の危険から身を守るさまざまな保護具について、
適切な保護具の選び方、正しい装着の仕方、管理上の注意などを、作業者向
けに写真などを使ってわかりやすく紹介されています。
○『産業保健マニュアル 5版』
法規・制度・三管理である作業環境管理、環境管理、および健康管理と実
際の産業保健活動に沿って構成した。産業保健の実際を短時間で習得出来る
よう全て表組にした簡潔明瞭な実用参考書。労働者の健康をめぐる環境や労
働構成の変化に対応した法規面の改正、学問的進歩による知見の拡大などに
伴い改訂した。
*図書・ビデオ等のお申込みはこちらから↓
http://www.kumamoto-sanpo.jp/lending/index.php
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研修・セミナー案内
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【熊本産業保健推進センター実地研修】
☆11月08日(木) 『主に衛生管理のための職場巡視の進め方』
(定員25名) 《於:日本製紙(株)八代工場》
13:30〜16:30 石原 徳一 相談員
今回は八代市にある日本製紙(株)八代工場で行います。
工場内を見学した後、安全面や衛生面における良かった
点や気になった点を複数グループに分かれて討議する、
ディスカッション形式の研修です。
※11月08日(木)「主に衛生管理のための職場巡視の進め方」は【実地研修】
です。当日は13時15分までに日本製紙(株)八代工場に各自集合して下さい。
日本製紙(株)のHP(地図あり)↓
http://www.np-g.com/about/factory/yatsushiro.html
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〜厚生労働省委託事業〜
日本医師会認定産業医制度指定研修『アスベスト対策総合研修会のご案内』
産業医等産業保健関係者に対して、アスベストによる健康被害に係る正しい
理解と対応をとるための総合的な研修を開催します。皆様のご参加をお待ち
しております。
12月13日(木)13:30〜16:30
メルパルク熊本(2階 立田の間)
〒860-8517 熊本市水道町14-1 TEL 096-355-6311(代)
@アスベスト関連疾患の診断と臨床(13:30〜15:30)
横須賀市立うわまち病院 副院長 三浦 溥太郎
Aアスベストによる健康障害を防止するために(15:30〜16:30)
熊本産業保健推進センター
産業保健相談員 山口 浩一
参加費 無料
募集人数 40名(先着順にて、定員に達し次第締切とさせていただきます)
※本研修会は、日本医師会認定産業医制度における産業医研修会として指定
を受けており、受講された方は基礎後期研修3単位または生涯専門研修3単
位を取得出来ます。
会場のご案内(メルパルク熊本HP)↓
http://www.mielparque.jp/kmm/kmm01.html
アスベスト対策総合研修会へのお申込はこちらをプリントアウトして
FAXして下さい。↓
http://www.kumamoto-sanpo.jp/documents/H19asbestos.pdf
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○熊本産業保健推進センターの研修会○
於:熊本産業保健推進センター会議室 14:00〜16:00
▼11月02日(金)の小柳相談員の研修会(34)は定員に達しました《受付終了》
▼11月19日(月)の古賀相談員の研修会(37)は定員に達しました《受付終了》
▼12月12日(水)の廣瀬相談員の研修会(42)は定員に達しました《受付終了》
▼01月10日(木)の堀田相談員の研修会(44)は定員に達しました《受付終了》
▼02月08日(金)の小柳相談員の研修会(51)は定員に達しました《受付終了》
【今月】
☆11月13日(火) 『快適職場ビフォーVSアフター』
島村 佳子 相談員
様々な作業において、その作業姿勢を見直せば、より
快適に作業をすることができ、作業効率も上がります。
重い荷物を運ぶ運送業などの作業姿勢等について考え、
作業管理のあり方を見直す講義形式の研修です。
☆11月20日(火) 『心をつかむ話の「聴き方」』 瀬戸 昌 相談員
聴き方の三要素である「傾聴・受容・共感」について
理解し、職場の労務担当者等に必要な心を通わせる会
話の技術を身に付ける研修です。
☆11月26日(月) 『衛生委員会と衛生管理者の活動』
藤田 泰生 相談員
平成18年4月1日施行の改正労働安全衛生法の概要
や衛生管理者の職務内容についての講義を行った後、
他社の衛生管理者はどんな活動を行っているのか等の
情報交換をする時間を設けます。
【来月】
☆12月06日(木) 『職場の安全衛生活動』
永野 惠 相談員
参加者の各職場の改善事例について情報交換を行い、
その改善にいたるまでのノウハウを学びます。
☆12月11日(火) 『自分で出来る騒音測定と評価』
島村 佳子 相談員
騒音の測定方法、データ処理方法、管理区分の出し方
を学習します。
☆12月21日(金) 『騒音作業と労働安全衛生』
山口 浩一 相談員
騒音作業における騒音の有害性と管理方法の基礎につ
いて学習し、職場の労働安全衛生について考えます。
▲研修会の定員は各18名です。お申し込みはお早めに。
研修会の詳細・お申込はhttp://www.kumamoto-sanpo.jp/session/index.html
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相談員のひとりごと 基幹相談員 島村 佳子
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先日、机を整理していたらセピア色をしたメモの切れ端が出てきた。
記憶は定かではないが、多分新聞記事か何かを書きとめたもの。きっと、そ
の時の心境に共鳴した内容だったのだろう。きれいに書き留めていた。
それは、‘喉もと過ぎれば熱さを忘れる’という諺から発展して「記憶」
と「健忘」の調節機能について書かれてあった。苦しい時に救われたことを
忘れなければ、感謝の日々を送ることが出来るはずである。それなのに都合
が良くなると救われた時の喜びも有難さも苦しかった時のことも忘れてしま
いがちな人が多い。この不思議と思われるほどの健忘症の人間であるのに、
人に施した行為は終生忘れることがない。いつまで経っても自分はあの人に
あれもしてやった、こうもしてやったと忘れないものである。どうせ健忘症
にかかるなら人に尽くしたことや施したことを忘れて、人から受けた親切や
行為を忘れないような健忘症にかかりたいものだ。そうすれば人はどれ程喜
びと感謝の生涯を送ることが出来るだろう。
人間の幸不幸というものは、この忘れてはならぬことを忘れないのか、忘
れていいことを忘れてしまうのかのどちらかに別れ目があるのではないかと
さえ思われる。この記憶と健忘の調節が一生を左右すると思うと、憶えるこ
とも忘れることも馬鹿にはならないと言うような内容であった。
読み返しながらふと脳裏をよぎったのが、「感謝の気持ち」「素直なここ
ろ」「謙虚な姿勢」とう言葉だった。大事だと分かっていながらつい忘れが
ちになるこの言葉。私は、この人生教訓として使われているこの言葉こそ人
間関係づくり(=信頼関係づくり)のエッセンスであると思っている。時間
をかけて築いた信頼関係も一夜にして壊れるもの。失った代償は多く傷も深
い。だからこそ、日頃から大事にしなければいけない。
今このような時代だからこそ強く思うのかも知れないが、感慨にふけった
一瞬であった。
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編集後記
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先月の創刊号が発信され早1ヶ月が経ち、次号がやって来ました。創刊号
の発刊後、読者の方からメールにて感想を頂きました。ありがとうございま
した。今後ともご意見等お寄せ下さいますようにお願い致します。
さて最近、朝晩急に寒くなりました。「阿蘇の草千里で21日に薄氷」と
の新聞記事。阿蘇地方でも2週間前まで日中の気温が25度を超す日もあっ
たそうですが、21日の阿蘇では0.3度と12月中旬の寒さとなり、秋を通
り越して急に冬が訪れたような感じがいたします。皆様も風邪などひかれま
せんように健康管理には十分配慮して頂きたいと思います。
当センターでは勤労者の方へ、これからも健康管理対策やメンタルヘルス
対策等について、新鮮で皆様のお役に立つような情報をお届けできるように
努力して参りますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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次回の第3号は12月3日(月)配信予定です。
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