≪熊本産業保健総合支援センター メールマガジン≫ 臨時号(2017年6月21日)
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熊本もいよいよ本格的な梅雨に入りました。
また、梅雨が明けたらより一段と暑い日が続き熱中症対策が必要不可欠となってきます。
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・熱中症予防の普及啓発・注意喚起について(周知依頼)(PDF:156KB)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000124639_1.pdf
・熱中症予防リーフレット(PDF:770KB)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000124640_1.pdf
「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」の実施
熱中症による死亡災害ゼロを目指し、平成29年5月1日から9月30日の期間においてキャンペーンを展開。なお、4月を準備期間とし、熱中症予防強化月間の7月は重点取組期間となります。
熱中症による死傷災害の発生状況
http://kumamotos.johas.go.jp/documents/H28/coolcan1.pdf
クールワークキャンペーン実施要綱
http://kumamotos.johas.go.jp/documents/H28/coolcan2.pdf
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平成29年度産業保健関係助成金のご案内
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平成29年度から産業保健関係助成金として、従来の「ストレスチェック助成金」に加え「職場環境改善計画助成金」「心の健康づくり計画助成金」「小規模事業場産業医活動助成金」が新設され、平成29年6月1日より申請受付が開始されました。
職場における労働者の健康管理等のために、ぜひご活用ください。
また、「職場環境改善計画助成金(Bコース)」「心の健康づくり計画助成金」は『メンタルヘルス対策促進員』の支援が条件となっております。
支援申込み等については下記メンタルヘルス対策支援のご案内をご覧ください。
詳細・申込み等
https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1151/Default.aspx
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メンタルヘルス対策支援のご案内
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平成28年度から、従来の「管理監督者向けのメンタルヘルス教育研修」に加え、新入社員をはじめとした「若年労働者向けのメンタルヘルス教育研修」が新たにスタートしております。管理監督者対象と同様に年度1回無料でご利用できますので、例えばメンタルヘルス対策を春に「若年労働者向け」、秋に「管理監督者向け」研修を計画すれば1年間に2回無料で研修支援をご利用することが可能になります。
また、メンタルヘルス対策個別訪問支援では、専門の促進員が無料で事業場まで伺いメンタルヘルス対策の体制づくり(心の健康づくり計画や就業規則、職場復帰プログラム作成、ストレスチェック導入など)のお手伝いを致します。
支援に関しては、複数回ご利用可能です。
詳細はアドレスからご覧ください。
http://kumamotos.johas.go.jp/shien/index.html
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地域産業保健センターのご案内(全て無料です)
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熊本県下(阿蘇・有明・天草・菊池鹿本・熊本・人吉球磨・八代水俣 7か所)の地域産業保健センターでは、50人未満の事業場を対象として、健康診断後の事後措置、長時間労働者、ストレスチェックの高ストレス者面接指導等さまざまな産業保健サービスを、医師・保健師・労働衛生工学の専門家が事業場にお伺いして実施しております。工場等の製造現場だけでなく、オフィス等の職場環境等のアドバイスもあわせて行っておりますので、お気軽にお尋ねください。
(業務内容ご案内・申込)http://kumamotos.johas.go.jp/chiiki.htm
・阿蘇地域産業保健センター
Tel 0967-34-1177 Fax 0967-34-1619
・有明地域産業保健センター
Tel 0968-72-3050 Fax 0968-72-3930
・天草地域産業保健センター
Tel 0969-25-1236 Fax 0969-24-4126
・菊池鹿本地域産業保健センター
Tel 0968-23-1210 Fax 0968-23-1211
・熊本地域産業保健センター
Tel 096-366-2711 Fax 096-366-2750
・人吉球磨地域産業保健センター
Tel 0966-22-3059 Fax 0966-22-3059
・八代水俣地域産業保健センター
Tel 0965-39-9531 Fax 0965-39-9532
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【今後の研修のポイント!】
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・No.14 6月30日(金)
「【事例協議・情報交換】職場におけるメンタルヘルス不調の初期対応について」
メンタルヘルス不調の悪化を防ぐには、不調者に対する初期対応(ラインケア)の充実が不可欠ですが、その体制づくりや管理監督者教育は容易ではございません。
各事業場における組織的又は個別的な実践事例を報告して頂き、効果的な取り組み方や工夫について情報交換と議論を深めます。
・No.19 7月14日(金)「加齢と安全〜50歳を超えてからの健康づくり〜」
加齢に伴いさまざまな身体機能が低下します。なかでも平衡機能の低下は顕著であり、20歳代を100%とすると50歳代でおよそ48%にまで低下しています。また、視力により、高年齢の労働者は、ふらつきやすく、段差や階段などの認識において特に注意が必要。
50歳以上の労働者(ミドルエイジ)を抱える職場は年々増えています。健康づくりを通じ、災害を未然に防ぐ手立てをご紹介します。
・No.20 7月19日(水)「ストレスチェック集団評価と快適化のための改善計画書づくり」
昨年度から義務となったストレスチェックですが、集団分析の結果を踏まえて快適な職場環境づくりのための実行計画書を作成の仕方を学ぶ研修です。
・No.21 7月20日(木)「『リスクアセスメント』を活用しよう」
第12次労働災害防止推進計画内でも重点項目にあがっており、普及促進が各事業場においても取り組まれております。労働者の「安全衛生レベル」を高めるために「リスクアセスメント」の活用法を学びます。
・No.23 7月21日(金)「【事例協議・情報交換】メンタルヘルス対策の予防的取り組みについて」
メンタルヘルスの一次予防(未然予防)は職場対策の土台となるべきであるが、形式的・名目的なものでなく、実効性のある取り組みに必要なものは何か、これまでの各事業場の実践事例を報告して頂きながら、具体的な工夫や配慮について情報交換と議論を深める。
申込みは下記URLからどうぞ!
http://kumamotos.johas.go.jp/FormMail/session/index.php
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相談員・促進員のひとり言
平田 啓三 相談員
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JAZZのライブとカウンセリング
私がJAZZを聴き始めたのは高校生の頃です。周りがビートルズに熱狂している時代で、同級生の中では少し変わった存在だったと思います。大学時代には博多のライブハウス通いを始め、アドリブのスリル感に魅せられて九州各地や東京まで足を延ばすほどになりました。ミュージシャン同士のコラボ(共同作業)、コール&リスポンス、一見自由奔放な混沌とした演奏の中にも統制が行き渡っており、ミュージシャン同士のリスペクトと、お互いの期待に応えようとするカルテット内の信頼関係が、緊張感に満ちた演奏に顕われており、レコードでは味わえない興奮を覚えました。核マルや中核派が安保闘争を繰り返す時代の中で、私は軟派らしくJAZZから「自由とは制約のなかでこそ意味がある」ということを学んだのです。アメリカの黒人音楽は、差別と束縛の抑圧された厳しさの中で生まれ、自由への希求を謳いながらあらゆる文化を吸収しながら成長してきました。JAZZは音楽を通してクラシックとは違う「自由の意味」を伝道する文化的な役目を果たしてきたのだと思います。
今、私が産保センターで担当しているのはメンタルヘルスとカウンセリングですが、仕事をする上で心理学や精神医学の基礎的な知識は欠かせません。JAZZもクラシックの基礎のない人には演奏が難しいと言われるのと一緒です。音楽には、リズム、メロディ、ハーモニーの3要素は勿論、他にも沢山の決まりごとがあります。この決まりごと(制約)が分かっていないと自由なコラボができません。カウンセリングのカウンセラーとクライエントとの関係は、デュオにおける演奏者同士のコラボに似ています。レコードとライブの違いは、レコードの場合は空気感が読めないことだと思います。カウンセリングも逐語記録が大事とされ、特に文章に起こすことによる振り返りが重要とされていますが、ノンバーバルな空気感は記録出来ないため、私は空気感が読めない逐語記録にあまり価値を認めていません。いまや遠隔地診療もVRでやろうかという時代ですからカウンセリングも録画記録でやるべきと思っています。(顔に出てしまうカウンセラーは恐怖でしょうね)
皆さんも楽譜に全休符などの休符があるのをご存じだと思いますが、音のない世界(沈黙)も音楽には無くてはならない大事な要素なのです。ライブの場合は沈黙(休符)の間もミュージシャンの仕草や呼吸、ミュージシャン同士の無言のやり取りを感じ取ることができます。JAZZライブのレコードもありますが、録音したものを譜面に落とすことをしません。この空気感を完璧に記録できないことが分かっており、意味のないことだからと言えます。カウンセリングのライブも同様、厳しく言えば記録したらその時点で意味のないものになると私は思っています。記録されることを意識した演奏は淡々と進みスリル感のない演奏が多く感動や達成感がありません。ライブでの演奏者の吐息(感情の発露)は空気の中に消えてしまい、視聴者の心の中にのみ残ります。
カウンセリングもまたその時の真剣勝負、カウンセラーは経験を重ね失敗し自省しながら成長するしかありません。だからこそカウンセラーはクライエントの期待に応えようとする習性(習熟されたスキルの醸成)を身につけていくことが大事だと思っています。クライエントにはその時その時の顔があり、一つの場所に留まっていることはありません。カウンセラーはクライエントの微妙な心の動きに対応できることが重要なのです。まさにJAZZライブにおけるミュージシャン同士のコラボ(共同作業)と同じで、このスキルは教えられて備わるものでなく、持って生まれた天性(感受性)と演奏(カウンセリング)経験の質と量に左右されるものだと思います。
JAZZのライブとカウンセリングはシャボン玉のようなもので、長く留まることが許されないその場の空気の中で出現し、瞬時の輝き(虹色)が達成感を与え、人の心に残るものだと思います。共に奥が深く、セッションを数多くこなしたミュージシャンやカウンセラーがやっと辿り着く極地であろうと想像しています。
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独立行政法人 労働者健康安全機構 熊本産業保健総合支援センター
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http://www.kumamotos.johas.go.jp/
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