差出人: 熊本産業保健推進センター [sanpo43@mvd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年3月2日火曜日 15:42
件名: ◆◇◆熊本産業保健推進センターメールマガジン【第30号】◆◇◆

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2010 / 3 / 2
≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫
第30号
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トピックス
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1 自殺者数が12年連続で3万人超え
警察庁のまとめ(暫定値)によると、2009年の全国の自殺者数は、
3万2753人で、前年比で504人(1.6%)増え、過去5番目に
多い数となりました。昨年の交通事故による死亡者数が5000人を下
回った中で異常な数字です。
また、熊本県内の自殺者数も、484人と前年比で16人増え、その
中でも被雇用者(労働者)は141人と前年比で32人増加しています。
詳細は、以下のとおりです。
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki81/220126_tsukibetsujisatsusya.pdf

2 労働死傷病報告の様式改正について
標記については、先月臨時号にてお知らせしたところですが、今般、
厚生労働省よりリーフレットが示されました。
リーフレット:
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei29/pdf/01a.pdf
OCR帳票(見本):
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei29/pdf/01b.pdf

3 石綿による疾病の認定基準について
厚生労働省より石綿による疾病の認定基準に関するパンフレットが示
されました。中皮腫、肺がん等を発症し、それが石綿にばく露する作業
に従事したことが原因であると認められた場合には、労災保険給付又は
特別遺族給付金が支給されます。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/061013-4.pdf

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研修・セミナー案内
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場 所:熊本産業保健推進センター会議室(熊本市花畑町1-7 MY熊本ビル8階)
時 間:14:00〜16:00(異なる場合は、「※注」を記載)
参加費:無料
※契約駐車場の無料券の配布は、21年3月で廃止いたしましたので、来所の際
は、公共交通機関等をご利用下さい。

【今月】
☆3月8日(月) 『ホルムアルデヒドに関する作業環境管理』山口 浩一 相談員
ホルムアルデヒドの物性、有害性、測定等について
☆3月12日(金)『職場のメンタルヘルス』      橋村 明枝 相談員
メンタルヘルスの基礎知識、主にうつ病について学びます。
☆3月17日(水)『うつ病の症状と治療』       岡田 修治 相談員
基礎的内容(「一般内科うつ啓発スライド」より)の研修を行
います。

※当センター研修会のお申し込みは、こちら ↓ http://www.kumamoto-sanpo.jp/session/index.html

※研修会は、4月の予定はございません。
現在、来年度(22年度)の研修計画を相談員の先生方と作成中です。
1年分の計画が出来次第、また、メールマガジンやホームページにおいて、
皆様方にご案内いたしますので、今しばらくお待ち下さい。

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相談員のひとりごと 基幹相談員 島村 佳子(カウンセリング担当)
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〜「生かされている私」〜
昨日は、バンクーバーオリンピックの閉会式が華やかに、そして、メルヘ
ンチックな世界の中で繰り広げられている様子が電波に乗って伝わってきま
した。世界各国から選び抜かれた選手たちが、最大級のストレスから解放さ
れて清清しい顔で楽しんでいる様子は、全くと言っていいほど無関係の私に
も間接的にほのぼのとした小気味よさを与えてくれました。少し疲れていた
せいなのか、TVの映像が一日の疲れを癒してくれた気がしました。2014年
の冬季オリンピックはバンクーバーからロシアのソチ市へとバトンが渡され
ます。それにしても、メダル争いの渦中にいる選手及び関係者の方々のスト
レスレベルとは一体どれほどのものなのでしょうか。
外国の研究者の‘ハーディネス’について解説された何かの文章に記され
ていたのですが、「高ストレス下で健康を保つ人々が持つ性格特性」と解され
た‘ハーディネス’はコミットメント、コントロール、チャレンジの3つの
要素から構成されたものだそうです。分かり易く言うと心理的頑強さという
ことでしょうか。
平たく言い換えさせてもらうとしたら、どんな状況下でも人前で冷静に自
分の考えや意見が述べられること。何でもかんでも詰め込まないで自分にと
っていいものだけを残して不要なものはさっさと捨ててしまう勇喜とか、無
駄なエネルギーを使わないこと。ポジティブな物事の考え方・捉え方ができ
る柔軟性をもつことといったところでしょうか。
ストレスをピンチと受け止めるかチャンスと受け止めるかは、このハーデ
ィネスの強弱に大きく左右されることになるわけですよね。私などは、気が
強くて芯が弱い人間だと自己診断していまして、いくつになっても成長のス
ピードが遅いのですが・・・。
外見マイルドでも芯がしっかりしている人のほうが、逆境にも耐えて前に
進んでいける本当に強い人ということになるのでしょうね。
先日の古賀先生の書かれたメルマガではないですが、死ぬ時に後悔しない
ためにもバランスのとれた一個の人間としての歩みを深く刻んで生きたいも
のです。
後何年生きられるかわかりませんが、人間死ぬまで勉強と言いますから、
未完成人間である以上まだまだ学習効果が期待できるはずだという勝手な言
い訳をさせていただいてこれからも人生勉強を続けいこうと思っています。
つまずいたり転んだりしてもお怪我さえしなければ楽しい人生道中なのかも
しれません。時々は自分を褒めてあげながら。

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編集後記
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早いもので今年もすでに2ヵ月が過ぎました。3月も人事異動やお子さんの
卒業、新入学などでみんなが浮足立ち、アッという間に過ぎていきそうです。
ところで、トピックスでも紹介しましたが、我が国の自殺者が12年連続で
3万人を超えました。何と全国で毎日90人の方が自殺され、熊本県において
も毎日一人か二人の方が自殺されている計算となります。
近年、日本は『経済大国』から『自殺大国』へ変貌しています。人口10万
人あたりの自殺者で表される「自殺率」は驚くべきことにアメリカの2倍以上、
世界でもトップレベルの数字で、日本が『自殺大国』と言われる理由にもなっ
ています。
自殺の原因としては、健康問題、経済生活問題、家庭問題、勤務問題など様々
ですが、自ら命を絶たれた方は、現在のストレス社会で何らかの困難な問題に
直面され、自殺された時点において大部分の方は心の健康を損なって、心の病
気、特にうつ病の状態になっていると言われています。『自殺大国』といわれる
ほどうつ病患者の多い日本。今の時点で自殺を防ぐには、多くの自殺の背景に
あるうつ病を早期に発見し、治療を受けることが大切です。
メンタルヘルス対策支援センターでは、事業場のメンタルヘルス対策の支援を
行っています。ぜひ、一度ご相談ください。
うつ病を予防するには、まず「よく食べ、よく眠り、よく動き、そして よく
笑うこと」だそうです。

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次回の第31号は4月1日(木)配信予定です。
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