差出人: 熊本産業保健推進センター [sanpo43@mvd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年12月2日木曜日 9:53
件名: ◆◇◆熊本産業保健推進センターメールマガジン弟39号◆◇◆

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2010 / 12 / 2
≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫
第39号
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トピックス
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1.平成22年度産業保健調査研究発表会の『抄録』、『スライド』が掲載され ました。
これは、全国の産業保健推進センターが独自のテーマに基づき調査研究 を行っ
た成果を平成22年10月14日、同15日の両日に開催された「平成22年度産
業保健調査研究発表会」において、報告されたものです。
熊本産業保健推進センター発表のテーマ「職場を撮影・編集したビデオを活用し
た職場巡視トレーニングプログラムの開発」も掲載されています。詳しくは、
http://www.rofuku.go.jp/sanpo/kadai/h22kenkyuhappyoukai_naiyou.html
(労働者健康福祉機構のホームページ)
ご覧ください。
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2.平成22年度 障害者雇用状況の集計結果(平成22年6月1日現在)が 発表さ
れました。
厚生労働省では、障害者雇用促進法に基づいて、身体障害者又は知的障害者の雇
用義務がある事業主などから、毎年6月1日現在の雇用状況についての報告を求め
ており、その結果を公表しました。集計結果の主なポイトは、
<民間企業>(法定雇用率1.8%)
・雇用障害者数34万2,973.5人、実雇用率1.68%と、いずれも過去最高
・法定雇用率達成企業の割合は47.0%
<公的機関>(同2.1%、都道府県などの教育委員会は2.0%)
・国:雇用障害者数6,552.5人、実雇用率2.29%
・都道府県:雇用障害者数7,598.5人、実雇用率2.50%
・市町村:雇用障害者数2万2,547.5人、実雇用率2.40%
・教育委員会:雇用障害者数1万1,212.0人、実雇用率1.78%
→実雇用率はいずれも前年を上回った
<独立行政法人など>(同2.1%)
・雇用障害者数6,639.0人、実雇用率2.24% のとおりです。詳しくは、
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000v2v6-img/2r9852000000v2wn.pdf
をご覧ください。
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3.平成22年度「労働時間相談ダイヤル」の相談結果について
長時間労働やこれに伴う問題の解消を促す「労働時間適正化キャンペーン」の
一環として、11月6日(土)に各都道府県労働局で一斉に行った「労働時間相談
ダイヤル」の相談結果がまとめられ、発表されました。
「労働時間相談ダイヤル」に寄せられた相談の概要
?相談件数 787件(平成21年度の相談件数 901件)
?労働者本人からの相談  495件(63%)
?労働者の家族からの相談 235件(30%)
?主な相談内容
?賃金不払い残業に関するもの 438件(56%)
このうち、
残業手当が一切支払われていないもの 194件
残業手当が一定の残業時間を超えると一律カットされているもの 60件
残業手当が「定額払い」とされているもの 61件
上記のほか、労働時間管理が不適切なもの 62件
?長時間労働に関するもの 247件(31%)
このうち、
1か月の総残業時間が100時間超   91件
80時間超100時間以下  58件
となっています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000wdu8.html
ご覧ください。
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4.平成22年度 年末年始無災害運動が始まります。
実施期間は  平成22年12月15日〜平成23年1月15日
スローガン 『今一度 慣れた心に喝入れて 災害防げ年末年始』
年末年始無災害運動は、働く人たちがあわただしく、安全や健康面で特に注意を
要する。
この時期を、無事故で過ごし、明るい年始を迎えることができるようにとの趣旨
で、昭和46年から厚生労働省の後援のもと中央労働災害防止協会が主唱する運動
で、本年で40回目を迎えます。
http://www.jisha.or.jp/campaign/musaigai/index.html
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5.事業者・団体の皆さまへ
熊本交通労働災害防止運動が、物流の増加により交通労災の増加が懸念される、
また、飲酒機会も増える12月を『熊本交通労働災害防止強調月間』と定めて、
今年も熊本労働局の主唱により実施されます。
実施期間:平成22年12月1日〜同年12月31日
スローガン:ゆとりある走行計画の確保 睡眠の確保による夜間事故防止
重点目標:労働時間の適正把握・点呼による運転者の体調管理・適正な走行計
画の作成・安全教育(飲酒運転防止)の徹底・走行前点検の徹底
http://www.kumamoto-sanpo.jp/(当センターの「更新情報欄」に掲載。)
ttp://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/080703-1a.pdf
ご覧下さい。
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6.九州・沖縄8労働局が労働者数300人以上の事業場に実施した産業保健活動ア
ンケート結果を公表しました。それによりますと、熊本労働局管内では、事業場
による健康診断実施後の医師からの意見聴取、作業転換等の就業上の措置に係る
実施状況は、やや低調であり、今後各事業場においては、更なる健康づくり計画
の策定、個々の労働者の健康レベルに応じた支援が必要としております。
http://www.kumamoto-sanpo.jp/(当センターの「更新情報欄」に掲載。)
をご覧下さい。
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7.「過重労働による健康障害を防ぐために」のパンフレットが新しくなりました。
平成22年10月に厚生労働省のホームページに掲載されました。
ご覧になりたい方は、
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/101104-1.pdf
アクセス下さい。
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8.石綿健康被害救済制度の救済給付対象疾病が、平成22年7月1日より拡大されま
した。
・中皮腫
・石綿による肺がん
に加えて、
・著しい呼吸機能障害を伴う石綿肺
・著しい呼吸機能障害を伴うびまん性胸膜肥厚
が救済対象に追加されました。(独立行政法人 環境再生保全機構)
http://www.erca.go.jp/asbestos/index.html
をご覧ください。
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9.平成21年度石綿ばく露作業による労災認定等事業場が取りまとめられ、公表され
ました。公表事業場数は999事業場、うち新規公表事業場数は787事業場とな
っています。
999事業場(うち新規公表 787事業場)
建設業以外の事業場  476事業場(うち新規公表 301事業場)
建設業  の事業場  523事業場(うち新規公表 486事業場)
※平成17年7月の第1回目を公表し、今回の平成21年度分の公表を含めると、
延べ5,732事業場が公表されています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000wogh.html
をご覧ください。
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研修・セミナー案内
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場所:住友生命熊本ビル2階 共用会議室(熊本市花畑町9-24)
時間:14:00〜16:00(異なる場合は、「※注」を記載)
参加費:無 料

【12月の研修予定】
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■ 12月 2日(木) 『健康づくりのための運動』   中嶋 朋子 特別相談員
運動には、健康・体力づくりほか生活習慣病の予防にも効果があることが知られて
いる。どんな運動をどのくらい行えばよいか、職場や家庭での取り入れ方を紹介す
る。(実 習)
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■ 12月 3日(金) 『慢性疾患患者への職場の支援体制について』
小柳 敦子 相談員
高齢化社会の中で、慢性疾患をもつ従業員の支援体制を見直す。 (グループ討議)
※注 14:30〜16:30
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■ 12月10日(金) 『うつ病について』         岡田 修治 相談員
治療について専門的な内容を含めて(「JPNDAうつ病啓発スライド」)より
(講義・質疑応答)
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■ 12月14日(火) 『カウンセリング(T)』      廣瀬 靖子 相談員
カウンセリングとは。相談とカウンセリングの違いについて学ぶ。(グループ討議)
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■ 12月20日(月) 『健康診断の実施について』      藤田 泰生 相談員
労働安全衛生法及び関係規則に定める健康診断の実施と事後措置について学ぶ。
(講義・質疑応答)

平成 23 年
≪ 1 月の研修予定≫
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■ 1月11日(火) 『カウンセリング(U)』       廣瀬 靖子 相談員
カウンセリングを日常に生かすための手法を身につける。(グループ討議)
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■ 1月13日(木) 『リラクゼーション技法(U)』  中嶋 朋子 特別相談員
自律訓練法や筋弛緩法など、職場や家庭で気軽にできるリラックス法を実習により
体験する。(実 習)
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■ 1月26日(水) 『チームワークを高めるためのコミュニケーションの取り方』
森田裕子 特別相談員
小集団活動や社内会議の活性化を図るため、チームワークを高め、よりよいコミュ
ニケーションの取り方について、ワークを通して学ぶ。(ロールプレイング)
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■ 1月31日(月) 『衛生管理者の資格取得に向けて』   山口 浩一 相談員
労働衛生に関する試験問題を主体に、資格取得を目指す。(座学・質疑応答)
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当センター研修会のお申し込みは、
FAX 096−359−6506又はホームページ(http://www.kumamoto-sanpo.jp)
よりお申し込み下さい。

注 4月19日より事務所移転にともない研修会場も変更となっています。
ご注意下さい。
なお、電話、FAXについては、変更はありません。ホームページより
ご確認下さい。
新会場:住友生命熊本ビル2階 共用会議室(熊本市花畑町9番24号)
当センターには駐車場はありません。公共の交通機関をご利用下さい。       

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相談員のひとりごと 基幹相談員 島村 佳子(カウンセリング担当)
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〜メンタルヘルス支援をしていて思うこと〜
今年は昨年以上に、事業所を訪問してのメンタルヘルス支援が多い。その中の一つ
であるラインケア研修においては、傾聴の重要性に触れて話をさせてもらう。しかし、
限られた時間内で果たして伝わっているのだろうかと悩むことも多い。管理監督者が
‘いつもと違う部下’に気づき、具体的な関わりを持つ手立てとして、又、‘部下か
らの自発的な相談’に効果的に対応するための手段としてこの『傾聴』がとても重要
となる。実際に傾聴を使って面接を進めていくには、基本的な態度といろんな技法が
必要となる。カール・ロジャースが提唱した来談者中心療法を中心において、受容、
共感、自己一致と簡単受容から意味への応答までの様々な技法を使うと言葉の力のす
ごさというものが云々というように力説しているのだが、はたしてどの程度伝わって
いるのやら・・・
自分だけの自己満足に終わっていることのほうが多いのかも知れない。
信頼関係を築いて職場の風とおしを良くしてくださいというのは簡単であるが、実行
となると甚だ難しいものなのだろう。現場の一部分しか窺い知れないが、会社の現実
はそれどころではないというのが本音なのだろうか。支援する者が、弱気になって
・・・。少しでも分かってもらうためには、諦めないで頑張るしかない。

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編集後記
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今年も残り1ヶ月、師走は字のごとく、師匠も走るなどともいわれ、仕事に忘年会
・クリスマスなど何かと忙しい月ですね。特に忘年会は飲み過ぎて二日酔いにならな
いよう気をつけたいものです。車を運転する人は「一晩寝れば大丈夫、アルコールは
消える」と軽く思っていませんか。「朝から飲酒運転の取締はやっていない」からと
か・・・捕まることを心配するのではなく、アルコールが残っていれば運転で事故を
起こしやすくなっていることを自覚すること。万が一、事故を起こせば一発で会社を
首になるどころか人の命を奪い犯罪者にもなり、取り返しのつかないことに繋がりか
ねないことを銘記しなくてはなりません。体内のアルコール濃度が基準値以下になる
までにかかる時間は飲んだ量と、その日の体調とか個人の肝臓の分解能力により、た
とえ同じ人であっても常にケースバイケースです。朝から車を運転する人は、深酒は
しない遅くまで飲まないこと。「飲んだら乗るな」、「乗るなら飲むな」で事故の無
い、良い新年が迎えられるよう心がけたいですね。

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次回の第40号は1月4日(火)配信予定です。
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