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2011 / 5 / 2
≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫
第44号
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トピックス
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1【東日本大震災関連情報その@】
≪労働者健康福祉機構よりお知らせ≫
全国の産業保健推進センターを設置する(独)労働者健康福祉機構本部に
おいては、この度の東日本大震災を受けて、3月11日(金)機構本部(神
奈川県川崎市幸区)に災害対策本部を設置し、労災病院の医師等による医療
救護班の派遣等の緊急的対応を行っております。また、被災者及びその家族
など被災地域における住民からのメンタルヘルスに関する相談窓口(フリー
ダイヤルや電子メールなど)も開設しておりますのでご利用下さい。
詳しくは、
http://www.rofuku.go.jp/oshirase/topics_higashinihon_daishinsai.html
をご覧下さい。
また、東日本大震災に伴う相談窓口として設置された「全国共通の通話料
無料のフリーダイヤル」での相談ができます。以下のフリーダイヤル及び大
震災に関する情報等は熊本産業保健推進センターホームページにも掲載して
おりますので、ご利用ください。
通話料無料のフリーダイヤル(全国共通)
●メンタルヘルスに関する電話相談
電話0120-226-272 ※9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日は除く)
●健康に関する電話相談
電話0120-765-551 ※13:00〜17:00(土・日・祝日は除く)
上記のフリーダイヤルは、携帯電話、PHS、公衆電話からの通話も可能です。
【東日本大震災関連情報・そのA】
≪厚生労働省からのお知らせ≫
今回の地震で被災された事業主、労働者の方への支援策をまとめてご覧い
ただけるウェブページとリーフレットが作成されました。是非、お役立て下
さい。
詳しくは
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000016eu3.html
をご覧ください。
被災された事業主の方、働く方、失業された方々への情報だけでなく、医
療従事者向け、社会福祉関係、水道・食品、地震情報TOP等が掲載されてい
ます。
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2【熊本労働局の安全衛生主務課名変更のお知らせ】
平成23年4月から、熊本労働局の安全衛生課名が「健康安全課」に名称変
更されました。労働災害件数が中長期的に減少する一方、過労死や精神障害の
労災保険給付事案は増加するなど、労働災害は質的に変化しており、メンタル
ヘルス、過重労働、受動喫煙などの労働者の健康管理に関する問題への対応が
強く求められるようになってきたことが背景のようです。
このため、都道府県労働局の安全衛生主務課については、こうした国民のニ
ーズに応え、労働者の健康確保への取り組みをこれまで以上に担う組織とする
ことに伴い名称変更が行われました。現在使用している「安全衛生課」という
名称は、「健康安全課」になりますが、担当する業務に変更はないそうです。
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3【熊本労働局のお知らせ】
昨日(4月25日)、気象庁からお天気に関する長期予報が発表され、今年の
夏は昨年程ではないものの、平年並みの暑さという長期予報が発表されていま
した。5月も後半になると、夏日を超えて、“真夏日”になることもあり、熱中
症を警戒する季節の到来となります。熊本労働局によりますと、平成22年の
熱中症による労災申請件数は56件で、平成21年の26件に比べて2倍強の
発生件数となっています。
熊本労働局では、「熱中症を防ごう!」と題したポスター・パンフレットを作成
し、熱中症対策への取り組みを、事業者の皆さんへお願いしております。
ポスター・内容等に関するお問い合わせは、
熊本労働局 健康安全課 096−355−3186 担当:道永
まで、ご連絡下さい。
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4【熊本労働局のお知らせ】
労災保険給付等が5月9日のゴールデンウィーク明けから、本省払い化が予定
されています。
休業(補償)給付を始めとする保険給付等の口座振込は、現在、管轄の労働基
準監督署において行っておりますが、行政事務の効率化のため、今後は、厚生労
働本省において口座振込(本省払い化)が予定されております。口座振込手続き
を予定している保険給付等は、
@療養(補償)給付たる療養の費用 A休業(補償)給付
B介護(補償)給付 Cアフターケア通院費
D障害(補償)一時金 E遺族(補償)一時金
F障害(補償)年金前払一時金 G障害(補償)年金差額一時金
H遺族(補償)年金前払一時金 I特別遺族一時金
J葬祭料(葬祭給付)
詳しくは、
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/rousaihoken05/
をご覧ください。
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5【厚生労働省よりのお知らせ】
従業員101人〜300人企業の事業主の皆さまへ
次世代を担う子供たちを育成する環境づくりのための「一般事業主行動計画」
の策定・届け出が義務になりました。
次の世代を担う子どもたちが健やかに生まれ育つ環境を作るため、国、地方公
共団体、企業、国民がそれぞれの立場で取り組みを進めていくこととされています。
4月1日より、改正次世代法が施行され、仕事と子育ての両立を図るための「
一般事業主行動計画」の策定、都道府県労働局への届出、公表および従業員への
周知を図る義務付けの対象となる企業の範囲が、従業員数301人以上の企業から、
従業員数101人以上の企業に拡大されました。
義務化となる規模の企業で、策定などが済んでいない場合は、早急に策定・届
出などを行っていただきますようお願いします。4月1日を過ぎても策定がお済
みでない場合は、行政指導の対象となりますので、ご注意下さいとのことです。
詳しくは、
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/jisedai/index.html
のホームページをご覧ください。「次世代育成支援促進法」、「モデル行動計画」
や届出様式、お問い合わせ先として、全国の雇用均等室等が掲載されています。
ご覧ください。
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6【厚生労働省より動画サイトの情報】
熊本産業保健推進センターのホームページに厚生労働省動画チャンネルから「
職場のメンタルヘルス」を掲載しました。当センターのホームページ『お役立ち
情報』から『メンタルヘルス関係情報』をクリックし、<対策対応等について>
欄に掲載しました。
http://www.youtube.com/watch?v=SAgfp6Ex_zM
厚生労働省動画チャンネル「You Tube」(職場のメンタルヘルス)
掲載した職場のメンタルヘルスは、2009年のアップと時間が幾分経過しますが、
興味をお持ちの方はご覧下さい。
この他、厚生労働省の施策を動画で紹介する動画チャンネル
http://www.youtube.com/MHLWchannel :厚生労働省動画チャンネル
をご利用いただけます。
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7【研究業績・成果の発表】
(独)労働安全衛生総合研究所から「ストレスに関連する症状・不調として確
認することが適当な項目等に関する調査研究」に関する報告書が、昨年11月2
9日に発表されました。これは、昨年9月7日に厚生労働省に設置された「職場
におけるメンタルヘルス対策検討会」の報告書の中で、『・・・一般定期健康診断
に併せ、ストレスに関連する労働者の症状・不調を医師が確認した上で、面接が
必要とされた労働者の産業医との面接及び事後措置につなげていくための新たな
枠組みを導入することが適当』との提言を受けて、職場の実態等を踏まえて実用
的なストレス確認項目(チェックリスト)並びに判定基準のあり方等を専門的見
地から検討し、本報告書をまとめたとしています。
詳しくは、
http://www.jniosh.go.jp/results/2010/1129/index.html
をご覧ください。
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8【事業場における安全に関する情報】
◆職場における安全対策について
厚生労働省より本年4月15日に発表されました。職場における安全対策に係る
各種情報がまとめて掲載されています
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei01.html
ご覧下さい。
◆被災地でがれき処理を安全に行うために気をつけていただきたい事項をお知ら
せします
4月25日、被災地でのがれき処理に当たって、安全に作業を進めるために、作
業者用、事業者用の2種類が発表されました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001a5xh.html
ご覧下さい。
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研修・セミナー案内
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研修会場:住友生命熊本ビル 2階会議室(熊本市花畑町9-24)
時間:14:00〜16:00(異なる場合は、「※」の時間となります。)
参加費:すべて“無 料”です。
☆研修会が5月から始まります。メールマガジン4月号でもお知らせしましたが、
メールマガジン5月号の発行が第1回の研修会よりも先になる関係で、今月号
も5月の研修会の予定から掲載します。ご参加ください。
【 5月の予定 】
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5月13日(金)
『職場のメンタルヘルスケア概論T』
講 師 岡田 修治 相談員
産業医大 永田 頌史先生「認定産業医研修スライド」より(講義・質疑応答)
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5月16日(月)
『労働衛生の進め方』
講 師 山口 浩一 相談員
労働衛生3管理の内、作業環境管理を主体に学ぶ。(講義・質疑応答)
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5月20日(金)
『「食育」講座・メタボ対策・高年齢対策』
講 師 稲田美和子 特別相談員
健康寿命を延ばすには〜血管・骨・腸を若々しく〜アンチエイジングを目指すた
めの食生活(演習)
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5月24日(火)
『新入社員のメンタルヘルス対策』
講 師 廣瀬 靖子 相談員
人事・総務担当者が行うメンタルヘルス対策教育方法を習得しよう!
(講義・質疑応答)
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5月26日(木)
『労働者を守る保護具について考える』
講 師 石原 徳一 相談員
労働者の身体を守る最後の砦となる保護具について、保護部位別に考える。
(講義・質疑応答)
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5月30日(月)
『労働衛生管理体制を裁判例から学ぶ』
講 師 藤田 泰生 相談員
裁判例(数例紹介する。)を見ながら、事業場において、どこまで労働衛生管理
をしなければならないかを学ぶ。
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【 6月の予定 】
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6月 3日(金)
『心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援対策』
講 師 小柳 敦子 相談員
職場復帰支援の手引きの改定版についてポイントを開設(グループ討議)
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6月 8日(水) ※18時〜20時
夜間開催:昼間の参加が困難な方、ぜひご参加ください。
『職場環境の改善と(パート1)〜“真の声”を把握して効果的な改善内容につ
なげよう〜』
講 師 島村 佳子 相談員
ツールを使った調査の実習と解析作業をグループで行う。(グループ討議)
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6月 9日(木)
『交流分析を活用したメンタルヘルスケア その1』
講 師 森田 裕子 特別相談員
エゴグラムを活用して自己理解を深め、他者理解につなげ、スムーズな人間関
係をめざします。(グループ討議)
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6月14日(火)
『事例検討会 1』
講 師 廣瀬 靖子 相談員
解決が見られない困った事例や成功例を検討しましょう。(事例検討・実習)
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6月20日(月)
『化学物質による健康障害』
講 師 山口 浩一 相談員
化学物質の基礎事項と健康障害及び中毒防止について学ぶ。(講義・質疑応答)
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6月22日(水) ※18時〜20時
夜間開催:昼間の参加が困難な方、ぜひご参加ください。
『職場環境の改善と(パート2)〜“真の声”を把握して効果的な改善内容につ
なげよう〜』
講 師 島村 佳子 相談員
解析作業の結果を踏まえて、年間計画書を作成する(パート1を受講して下さい。)。
(グループ討議)
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6月25日(土) ※10時〜16時
土曜日の開講:平日の参加が困難な方、是非ご参加ください。
『積極的な傾聴訓練(実践編)』
講 師 廣瀬 靖子 相談員
メンタルヘルス不調者への気付きとタイムリーな対応ができる
講 師 島村 佳子 相談員
ように、面接技法を身につける。リラクゼーションの実技も行う。
講 師 中嶋 朋子 特別相談員
(面接実習〔体験〕)
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◆“産業保健研修会”の今後の予定等について
産業保健研修会の日程については、現在、当センターホームページには5月
の予定のみ掲載中です。4月末までには、本年度予定しているすべての研修会
予定を掲載することとしています。ご迷惑をお掛けします。
◆4月1日からの受付
研修会番号:1番(5月)〜19番(7月)までの研修会となります。
20番(8月)以降の研究会は6月1日からの受付となります。
◆お申込み方法
FAX、メール、電話(※)でのお申し込みを受け付けます。
当センター研修会のお申し込みは、こちら ↓
?096‐353−5480・ FAX096−359−6506又は
ホームページ(http://www.kumamoto-sanpo.jp)
よりお申し込み下さい。
※電話でのお申し込みの方は、後日、申込書(「研修会のご案内」又は、ホー
ムページに掲載。)の送付をお願いします。
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相談員のひとりごと 加藤 貴彦基幹相談員(産業医学担当)
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生命は利己的か?!(第4回) −利己的な種に対する生物界の警告−
前3回では生物を構成する情報をつかさどる遺伝子の利己性と個体の利他性に
ついて述べた。今回は種のレベルで、生命について考えてみたい。
種の保存から生物全体の存続へと、さらに目を広げてみると、一つの種の突
出した繁殖は、生物界全体のバランスから見れば決して好ましいものではない
だろう。現在は人という種が非常に繁殖しているが、その誕生はせいぜい50
0万年前であり、生命の歴史36億年の中では、そのほんの最近の出来事にす
ぎない。
人は、その知能により科学文明を発展させ、生活を向上させてきた。しかし
、一方では、科学文明の弊害として、近年様々な環境問題をひきおこすことに
なり、人を含めて多くの生物の生存をおびやかしつつある。また、幾度となく
戦争を繰り返し、その悪を認めながらも、一向に戦争はなくならない。こうし
た人の利己性、好戦性というのは、他の生物には観察されない行動である。
現時点で、人というのは、遺伝子にとっても恐らく最も進化した乗り物であ
ろう。しかし、あくまでも進化の中での一つのプロセスとしての生物であり、
まだまだ未完成の生物として、その種が自己崩壊的なプログラムをもっていた
としても、不思議ではない。
6500万年前に突然滅んでしまった恐竜は、実に1億5000万年間地球
を支配していたのである。彼らの滅亡の原因として、隕石落下説が有力である
としても、恐竜があまりにも巨大化し、変温動物であったことが、内的要因と
して見逃せないであろう。人は、恐竜と違って恒温動物であり、優れた知能を
もっている。恐らく、同じような困難に対しては克服しうるであろう。しかし
、逆にその優れた知能こそが、人という種の崩壊の原因になるのかもしれない
のである。AIDSという、自己保存よりも自滅的・特攻的ともいうべき方法
で増殖する新型ウイルスの出現は、生物界のバランスを保つために、他の種の
利他的な力(?)が、人という種の過剰な繁殖に対して歯止めをかけるために
創り出したのかもしれない。
おわりに
我々は、人という種の生存の位置づけを長い壮大な生命誕生後の歴史の中で
、時に考えてみたいものである。大河のように流れ、変遷していく生命の歴史
の中で、人という種の存在も、恐らくは一つの通過点にすぎないのだろう。し
かし、我々人は、自己(遺伝子の存在)を認識し、それを変える技術を持ちつ
つある。遺伝子は自己の存続に利己的だが、我々はそれを少しは修正できるか
もしれない。
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編集後記
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5月という季節は好きな季節です。梅雨入り前の透き通った空気に包まれる、
ほんの短い時間ですが、透明感とともにとても爽やかさを感じさせてくれる季
節のように思えます。4月は桜の花とともに、年度末の慌ただしさと異動や入
学式などの行事からか、人も、周りの風景も何と無く生温かく(実際は寒の戻
りがあったりして寒い日も多いのですが)、ふわふわとして落ち着かない気分に
なります。
ただ、最近の季節感は、私が子供だった頃に比べて変化し、感じていた5月
の爽やかな透明感が変化し、気温が30度を超えて真夏を思わせる日があった
り、黄砂によって空が濁ったり、時には偏西風にのってやってくる化学物質に
よって、光化学スモッグ注意報が県内で発令されたりと、いつの間にか、5月
のイメージも少々変化させられているように思えます。
これも地球環境の変化(温暖化・・?)、中国の高度経済発展の結果(環境水
準の低さ・・?)etc、でしょうか。
最近は、5月に多くの小・中・高校での“運動会・体育祭”を開く学校が増
えています。受験の問題もあるのでしょうが、小学校ではそれよりはむしろ、
秋の気温の高さによる熱中症を気遣って春に運動会を開いているとも聞いてい
ます。5月は、既に紫外線も強く、気温も高くなる日が多くなって運動会で倒
れる子供がでるなど、既に「熱中症」の季節のようです。 屋外で働く人たち
も、体が暑さに慣れないうちに、熱中症にり患するということにもなりかねま
せん。注意を要する季節に入っています。
現代の5月は、子供の頃に感じていた爽やかなイメージとはかけ離れた季節
に変化してしまったのかもしれません。
(ふ)
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次回の第45号は6月1日(水)配信予定です。
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編集内容等に関するご意見・お問合せなどをお寄せください。
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