有害物ばく露作業報告対象物(平成31年対象・平成32年報告)について【熊本労働局】

行政の動向
2019-01-29

 労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号。以下「安衛則」という。)第95条の6の規定に基づく報告(以下「有害物ばく露作業報告」という。)は、事業場における労働者の有害物へのばく露の状況等を把握し、その結果、ばく露によって健康障害が発生するおそれのある場合には、必要な措置を講じていくことを目的としたものであり、今後、化学物質対策を効果的に進めていく上で必要なものとして平成18年からおこなわれています。

 有害物ばく露作業報告の対象となる物については、労働安全衛生規則第九十五条の六の規定に基づき厚生労働大臣が定める物等(平成18年厚生労働省告示第25号。以下「告示」という。)により定められていますが、平成30年12月28日、告示の一部が改正され、下記のとおり平成31 年1月1日から同年12 月31 日を対象期間とする有害物ばく露作業報告(報告期間は平成32 年1月1日から同年3月31 日まで)の対象となる物が新たに定められたところです。

 つきましては、本制度の趣旨を御理解の上、本制度が円滑に運用されるよう下記の事項について周知いただき、有害物ばく露作業報告の対象となる事業場において適正に有害物ばく露作業報告がなされるよう御協力をお願いいたします。

 
 
 
 
1 有害物ばく露作業報告制度の概要
安衛則第95 条の6の規定に基づき、事業者は、労働者に健康障害を生ずるおそれのある物で厚生労働大臣が定めるものを製造し、又は取り扱う作業場において、労働者を当該物のガス、蒸気又は粉じんにばく露するおそれのある作業に従事させたときは、事業場ごとに安衛則様式第21 号の7の有害物ばく露作業報告書(以下「報告書」という。)を所轄労働基準監督署長に提出しなければならないこと。
 
 
 
2 有害物ばく露作業報告の対象となる物
今般の告示の一部改正において新たに有害物ばく露作業報告の対象となる物は、次の表の中欄に掲げる物(以下「対象物」という。)及び対象物を含有する製剤その他の物(対象物の含有量が同表の右欄に掲げる値であるものを除く。以下「製剤等」という。)であること。
 
コード

含有量

(重量%)

243 アスファルト 0.1%未満
244
エチレングリコールモノ―ノルマル―ブチルエーテル(別名ブチルセロソルブ)
0.1%未満
245 オルト―クレゾール  0.1%未満
246 シクロヘキサノン 0.1%未満
247 1,1―ジクロロエチレン(別名塩化ビニリデン) 0.1%未満
248 フルフラール 0.1%未満
249 メチル―ターシャリ―ブチルエーテル(別名MTBE) 0.1%未満
 
 
3 有害物ばく露作業報告の期間等
事業者は、平成31 年1月1日から同年12 月31 日までの間に一の事業場において製造し、又は取り扱った対象物の量(製剤等を製造し、又は取り扱った場合における当該製剤等に含有される対象物の量を含む。)が500 キログラム以上になったときは、平成32 年1月1日から同年3月31 日までの間に、所轄労働基準監督署長に報告書を提出しなければならないこと。
 
 
 
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