「平成30年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(確定値)」を公表

行政の動向
2019-12-19

 厚生労働省では、このたび、平成30年度の「石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況」の確定値を取りまとめられ、公表されました。

 石綿による疾病※1で、療養や休業を必要とする労働者や死亡した労働者のご遺族は、疾病発症が仕事によるものと認められた場合、「労働者災害補償保険法」に基づく給付の対象となります。
 平成30年度分の労災保険給付の請求件数は1,169件(石綿肺を除く)、支給決定件数は997件(同)で、請求件数は昨年度に比べやや増加、支給決定件数は昨年度とほぼ同水準となりました。

 なお、石綿による疾病で死亡した労働者のご遺族で、時効(5年)によって労災保険の遺族補償給付を受ける権利が消滅した人については、「石綿による健康被害の救済に関する法律」に基づき、疾病発症が仕事によるものと認められた場合、「特別遺族給付金」が支給される仕組みとなっています。
 平成30年度分の特別遺族給付金の請求件数は38件(前年度比10件、20.8%の減)で、支給決定件数は31件(前年度比16件、106.7%の増)でした。
 

1 労災保険給付の請求・支給決定状況 
(1)肺がん、中皮腫、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚

    請求件数   1,169件 (前年度比 84件、7.7%増)
    支給決定件数    997件 (    同    10件、1.0%増)

(2)石綿肺 ((1)の件数には含まれない)※2

    支給決定件数   60件 (    同    8件、15.4%増)

2 特別遺族給付金の請求・支給決定状況 【別添表3、表4、表5、図2、図3-2】

    請求件数   38件 (前年度比 10件、20.8%減)
    支給決定件数   31件 (    同  16件、106.7%増)

 
※1 肺がん、中皮腫、石綿肺、良性石綿胸水、びまん性胸膜肥厚。
※2 「石綿肺」は、じん肺の一種であり、じん肺として労災認定された事案のうち、
   石綿肺と判断したものを抽出し、別途集計している。
 

「平成30年度 石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況まとめ(確定値)」を公表します【厚生労働省ホームページ】

ページ上部へ