令和7年8月10日からの大雨による災害復旧工事における労働災害防止について
行政の動向
2025-08-18
~「特にお願いしたい4つの労働災害防止対策」について建設関係事業者団体等に周知を依頼~
令和7年8月10日からの大雨により県内各地で土砂災害、浸水害等の大きな被害が生じており、今後被害を受けた道路や河川等の復旧工事や建築物の改修等の工事が早急に行われるところですが、これらの工事の施工において労働災害の発生も懸念されます。
このため、熊本労働局(局長 金谷 雅也)では、昨日付けで県内の建設関係事業者団体等(別添)に対し、次の「特にお願いしたい4つの労働災害防止」について十分留意した工事の施工が行われるよう傘下事業場に対する周知の依頼を行いました。
【特にお願いしたい4つの労働災害防止対策】
1道路や河川等の復旧工事における土砂崩壊災害等の防止
◎「斜面崩壊による労働災害防止のためのガイドライン」に基づく安全な作業計画の策定および
同ガイドラインの点検表の活用による斜面の状態の適切な点検の実施。
◎今後再び大雨が発生した場合に備え、「土石流による労働災害防止のためのガイドライン」に
基づく土石流の早期把握等の措置および避難方法の労働者への周知等の実施。
2建築物の改修等の工事における労働災害の防止
◎車両系建設機械を使用する場合の安全な作業計画の策定、同機械の転倒・転落防止対策および
周辺労働者との接触防止対策
◎木造家屋等低層住宅の屋根等の改修工事における作業床の設置および要求性能墜落制止 用器
具の使用等の墜落防止対策
◎石綿使用の有無の事前調査、防じんマスクの使用等の石綿ばく露防止対策
3がれき処理作業における労働災害の防止
◎がれき処理等の作業時におけるヘルメット、安全靴、防じんマスクの使用
4熱中症の予防および重篤化防止
◎適切な水分、塩分の補給等による熱中症予防対策
◎熱中症のおそれがある労働者を早期に見つけ、その状況に応じ、迅速かつ適切に対処できる
よう「体制整備」、「手順作成」、「関係者への周知」による重篤化の防止対策